卒業式の袴に合わせる靴は?ブーツと草履の選び方と歩きやすさのコツ
結論から言うと、卒業式の袴に合わせる靴は「ブーツ」か「草履」が一般的です。歩きやすさや寒さ対策を重視するならブーツ、和装らしさを重視するなら草履が向いています。どちらを選ぶかで袴の丈が変わるため、レンタルや採寸の前に決めておくと安心です。この記事では、ブーツと草履の選び方と、当日に足が痛くなりにくくするための準備を紹介します。
結論
履物は袴を予約・採寸する前に決めておくのがおすすめです。ブーツなら低めで太いヒール、草履なら足袋を履いた状態で鼻緒の当たりを確かめ、本番前に一度は履いて歩いておくと安心です。
袴に合わせる靴はブーツか草履が一般的
袴に合わせる履物は、ブーツか草履のどちらかを選ぶのが一般的です。早稲田大学の公式サイトのニュース「卒業式の晴れ姿を思い浮かべながら袴を選ぶ女子学生たち」(2018年1月)は、大学生協のレンタル袴展示会を伝える記事です。この記事でも、袴に合わせる履物はブーツか草履と紹介されています。どちらを選ぶかで、袴の丈が変わるとも書かれています。
ブーツと草履の違い
それぞれの特徴を、履物として比べると次のようになります。
| 比べること | ブーツ | 草履 |
|---|---|---|
| 雰囲気 | レトロで活動的な印象 | 和装らしく、落ち着いた印象 |
| 歩きやすさ | 足首まで包むので、安定しやすい | 鼻緒で支えるため、慣れが必要 |
| 寒さ | タイツや靴下で冷えにくい | 足袋だけなので、冷えを感じやすい |
| 雨の日 | 素材によっては雨に強い | 素材によっては濡れると傷みやすい |
| 足もとの準備 | ストッキングやタイツ、靴下 | 足袋(替えもあると安心) |
どちらを選ぶか迷ったときの考え方
式のあとに移動や写真撮影が続く方や、寒さが心配な方には、ブーツが向いています。着物らしい装いを大切にしたい方や、ご家族の思い出の装いに合わせたい方には、草履も選択肢になります。どちらにも厳密な決まりはないため、当日の過ごし方から考えると決めやすくなります。
袴の丈は履物で変わる
ブーツと草履では、きれいに見える袴の丈が違います。一般に、ブーツなら丈を短めにして靴を見せ、草履なら丈を長めにすると言われています。具体的な丈は袴の仕立てやお店によって違うため、採寸のときに履物を伝えて合わせてもらうと安心です。
そのため、袴をレンタルする方は、予約や採寸の前に履物を決めておくのがおすすめです。着付けをお願いする美容室にも、ブーツか草履かを事前に伝えておくと、当日の準備がスムーズです。
ブーツを選ぶときのポイント
色は袴と着物の色味に合わせる
ブーツの色に厳密な決まりはありません。黒や茶色などの落ち着いた色は、いろいろな色の袴に合わせやすいと言われています。迷ったときは、試着のときに袴と着物を着た全身を鏡で見て、色味がなじむかを確かめると安心です。
筒丈は、歩いたときに脚が見えない長さに
袴のすそは、歩くと前後に揺れます。そのため、筒丈(かかとから履き口までの高さ)の短いブーツだと、すそとの間から脚がのぞく場合もあります。袴の丈と合わせて、歩いたときに脚が見えない長さかどうかを確かめておくと安心です。
ヒールは低めで太いものが歩きやすい
卒業式の日は、式典のあとも写真撮影や移動で長く歩くことがあります。細いヒールや高いヒールは、袴のすそを踏んだときにバランスを崩しやすいことがあります。ふだんヒールを履かない方は、低めで太いヒールか、平らな底のものを選ぶと歩きやすくなります。袴用のブーツには、底が平らなフラットソールのものもあります。
サイズは当日履く靴下やタイツで合わせる
ブーツの中に履くものによって、足の入り方は変わります。寒さ対策で厚手の靴下やタイツを重ねる予定なら、試着もそれを履いた状態で行うのがおすすめです。薄いストッキングで合わせたブーツに厚手の靴下を履くと、きつく感じることがあります。反対に、厚手の靴下で合わせたブーツを薄いストッキングで履くと、中で足が前後にずれやすくなります。
編み上げブーツは、紐の締め方でフィットを調整する
袴用のブーツには、紐で締める編み上げタイプがよく見られます。紐を締め直せば、足の形に合わせて締め具合を変えられます。
紐を全体にゆるめてから足を入れる
足首まわりの紐を十分にゆるめておくと、かかとまで足を入れやすくなります。
かかとをブーツのかかとに合わせる
つま先を上げて、かかとで床を軽くトントンと打つと、足の位置が決まりやすくなります。
つま先側から順に紐を引いて締める
つま先側の穴から足首側の穴へ、少しずつゆるみを送るように締めます。
足首は締めすぎないように結ぶ
足首を曲げたときに窮屈さを感じない程度にゆるめて、最後に蝶結びで留めます。
サイドファスナーつきのブーツなら、一度紐で締め具合を決めておけば、当日はファスナーだけで脱ぎ履きできます。
草履を選ぶときのポイント
足袋を履いた状態で鼻緒の当たりを確かめる
草履は、鼻緒(足の指ではさむ紐)で足を支える履物です。鼻緒がきついと、親指と人さし指の間が痛くなりやすいと言われています。試し履きは、当日履く足袋を履いた状態で行うのがおすすめです。
サイズは洋靴とは見方が違う
草履は、洋靴とサイズの合わせ方が異なると言われています。かかとが少し出るくらいが目安と紹介されることもあります。レンタルや購入のときは、お店の方に足を見てもらいながら選ぶと安心です。
足袋は替えも用意しておく
足袋は、雨や泥で汚れることがあります。替えの足袋を1足持っておくと、汚れたときに履き替えられます。
雨や寒さが心配なときの備え
卒業式の時期は、雨の日や冷え込む日もあります。
- ブーツなら、合成皮革など水に強い素材や、溝のある滑りにくい底のものを選ぶと雨の日も歩きやすくなります
- 草履なら、雨用の草履や、つま先を覆う草履カバーを用意する方法があります
- 寒さが心配なら、ブーツの中に厚手の靴下やタイツを合わせる方法があります
レンタルするときに確かめたいこと
袴のレンタルでは、履物も一緒に借りられる場合があります。借りる前に、次の点を確かめておくと当日の不安を減らせます。
- 履物はブーツか草履か、セットに含まれるか
- サイズの展開と、試着ができるか
- 履物が届く日(慣らす時間がとれるか)
- 雨の日用の履物やカバーを借りられるか
小学生の女の子が袴を着る場合
小学校の卒業式で袴を着る場合は、まず学校からの服装の案内を確かめておくと安心です。足もとは、子どもが一日歩き回れることを優先して選ぶのがおすすめです。ヒールのないブーツなど、ふだんの靴に近い感覚で歩けるものを選ぶと安心です。日本学校保健会の「足の健康と靴のしおり(改訂版)」(2009年)によると、子どもの足は成長が著しい時期には1年間に1〜1.5cm大きくなります。前もって用意する場合は、直前にもう一度サイズを確かめておくと安心です。袴以外の服装も含めた靴選びは、小学生の卒業式の靴で紹介しています。
よくある失敗と注意点
当日はじめて履く
新しい靴をいきなり長時間履くと、靴ずれが起きやすくなります。本番の前に家の中や近所で履いて、当たる場所がないか確かめておくのがおすすめです。草履の場合は、鼻緒に指をなじませておく時間にもなります。
袴のすそを踏む
ヒールのある靴で階段を上り下りするとき、すそを踏んでしまうことがあります。階段では、袴のすそを少し持ち上げると歩きやすくなります。
当日の持ち物を用意していない
足もとのトラブルに備えて、次のものを持っておくと安心です。
- 絆創膏(靴ずれや鼻緒ずれに)
- 替えの足袋や靴下
- 雨の日は、履物を拭くタオル
よくある質問
卒業式の袴にはブーツと草履のどちらがよいですか?
どちらにも厳密な決まりはありません。歩きやすさや寒さ対策を重視するならブーツ、和装らしさを重視するなら草履が向いています。袴の丈が履物で変わるため、予約や採寸の前に決めておくのがおすすめです。
袴用のブーツは何色を選べばよいですか?
色に厳密な決まりはありません。黒や茶色などの落ち着いた色は、いろいろな色の袴に合わせやすいと言われています。試着のときに、袴と着物を着た全身で色味を確かめると安心です。
ブーツの中には何を履けばよいですか?
ストッキングやタイツ、靴下を合わせる方が多いようです。寒さが心配なら厚手の靴下やタイツを重ねる方法もあります。その場合は、試着もそれを履いた状態で行うのがおすすめです。
草履で足が痛くならないか心配です。
当日履く足袋を履いた状態で、鼻緒がきつくないかを確かめておくと安心です。本番前に一度履いて歩き、指の間が痛くならないかを見ておくのもおすすめです。歩くことが多い日なら、ブーツを選ぶ方法もあります。
まとめ
卒業式の袴に合わせる靴は、ブーツか草履が一般的です。袴の丈は履物で変わるため、予約や採寸の前に決めておくのがおすすめです。ブーツなら低めで太いヒールを選び、当日履く靴下やタイツで試着しておくと安心です。草履なら足袋を履いて鼻緒の当たりを確かめておきます。どちらの場合も、本番前に一度は履いて歩いておくと、当日の負担を感じにくくなります。
親御さんの靴選びは、卒業式・入学式のママの靴で紹介しています。