本文へスキップ
靴の選び方

卒業式・入学式のママの靴|形・色・ヒールのマナーと歩きやすさ

公開日 文・足もとマガジン編集部

結論から言うと、卒業式・入学式のママの靴は、黒やネイビーなど落ち着いた色のプレーンなパンプスが無難です。卒園式・入園式も、同じ考え方で選べます。この記事では、ママ(母親)向けに靴の形・色・ヒールのマナーを整理します。あわせて、長い式でも歩きやすい選び方と、当日の足もとの準備も紹介します。

結論

飾りの少ないプレーンパンプスを選び、色は黒やネイビーなど落ち着いたものにします。入学式ならベージュも選べます。ヒールは太めで低めにすると、長い式でも歩きやすくなります。

卒業式・入学式のママの靴の基本

子どもの式典では、主役は子どもです。ママの装いは、控えめできちんとした印象にまとめるのがよいとされています。靴も同じで、服になじむシンプルなものを選ぶと安心です。

なお、この記事は保護者として出席するママ向けです。大学の入学式に本人として出る場合は、大学の入学式の靴の選び方で詳しく紹介しています。

迷ったら「黒のプレーンパンプス」

プレーンパンプスは、つま先からかかとまで飾りの少ないパンプスです。黒のプレーンパンプスは、卒業式と入学式のどちらにも合わせやすい1足です。スーツやワンピースの色を選ばない点も、使いやすい理由です。手持ちに黒のパンプスがあれば、まずはそれが使えるか確かめると安心です。

卒園式・入園式も考え方は同じ

卒園式・入園式も、靴の選び方は卒業式・入学式と同じです。小さなお子さんを連れて出席する場合は、抱っこや移動の場面も考えておきたいところです。妊娠中の方や小さなお子さんがいる方は、無理にヒールのある靴を履く必要はないとされています。

形:つま先が隠れるシンプルなパンプスを選ぶ

式典の靴は、つま先とかかとを覆うパンプスが基本とされています。飾りが少ないほど、どの服にも合わせやすくなります。

つま先の形

つま先の形は、大きく分けてラウンド・スクエア・ポインテッドの3つです。

  • ラウンドトゥ:丸みのある形です。やわらかい印象になります
  • スクエアトゥ:先が四角い形です。きちんとした印象になります
  • ポインテッドトゥ:先がとがった形です。エレガントな印象になります

つま先が隠れていれば、形そのものはどれを選んでもよいとされています。ただし、先が細すぎるポインテッドトゥは、足もとが強い印象に見えることがあります。迷ったら、ほどよく丸みのある形を選ぶと合わせやすいです。

ストラップや飾りはどこまでよいか

かかとが覆われていれば、甲や足首にストラップが付いたパンプスも履けるとされています。ストラップで足を留めるため、かかとが脱げにくいつくりです。一方で、脱ぎ履きに少し手間がかかります。会場で履き替える場合は、この点も考えて選ぶのがおすすめです。

式典のパンプスは、華美な装飾のないものが好ましいとされています。飾りがあるなら、小さく控えめなものにとどめるのが無難です。大きな飾りや光の強い金具は、目立ちすぎることもあります。

ぺたんこ靴・ローファーは?

ヒールに慣れていない方や、小さなお子さんがいる方は、ヒールのごく低いフラットパンプス(ぺたんこ靴)も選べるとされています。妊娠中の方などは、きれいめなローファーを選ぶ方法もあります。表革などきちんとした素材で、飾りの少ないものなら式典にもなじみやすいでしょう。ただし、ラバー(ゴム)素材のものはカジュアルに見えやすいため、避けたほうが無難です。

色と素材:卒業式は落ち着いた色、入学式は明るめも

色は、卒業式と入学式で少し考え方が変わります。服装の色に合わせて、靴の色も選ぶのが一般的です。

卒業式(卒園式)に合う色

卒業式は、お祝いであると同時に、別れの場でもある式です。そのため服装は、黒・ネイビー・チャコールグレーなどのダークカラーが基本とされています。靴も、黒やネイビーなど落ち着いた色が合わせやすいです。

入学式(入園式)に合う色

入学式は、新しい生活が始まるお祝いの式です。服装は、ベージュやライトグレーなど春らしい明るめの色が好まれる傾向です。靴も、黒やネイビーに加えて、ベージュやアイボリーなどが選ばれています。淡い色のスーツには、ベージュの靴が合わせやすいです。どちらの式でも、赤などの鮮やかな色や派手な柄は避けるのが無難です。

素材の選び方

素材は、表革(なめらかな表面の革)やスエードが一般的とされています。

  • 表革・合成皮革:どちらの式にも合わせやすい素材です
  • スエード:表面が短く起毛した革です。表革と並んで、式典のパンプスによく使われます
  • エナメル:光沢のある素材です。お祝いの場である卒業式・入学式なら、履いても問題ないとされています

ただし、ラメやスパンコールなど、きらきらと目立つ素材は避けたほうが無難です。アニマル柄やファーの付いたものも、派手に見えやすいため避けるのが無難とされています。

なお、就活では、エナメルやスエードは避けるのが一般的とされています。同じ靴をほかの場面でも使いたいなら、光沢をおさえた表革を選ぶと安心です。

ヒール:太めで低めが歩きやすい

ヒールは、高さと形の両方を見て選ぶのがおすすめです。

高さの目安

式典のパンプスのヒールは、3〜5cmほどが目安とされています。青山商事のレンタルサービス「hare:kari」の解説や、ニッセンの特集でも、この高さが勧められています。7〜8cm以上の高いヒールは、式典では避けたほうがよいとする販売店もあります。長い時間の立ち座りを考えても、高すぎないヒールのほうが安心です。ヒールに慣れていない方は、低めのものやフラットな靴を選ぶ方法もあります。

ヒールの形

ヒールは、接地面が広い太めのものが安定しやすいと言われています。少し太さのあるヒールは、フォーマルな印象にもなりやすいとされています。細いピンヒールは、会場までの砂利道や石畳ではぐらつきやすくなります。歩きやすさを考えるなら、太めのヒールを選ぶほうが安心です。

避けたほうがよい靴

次のような靴は、式典では避けるのが無難とされています。

  • つま先やかかとが出る靴:オープントゥ、サンダル、ミュール(かかと部分が覆われていない靴)、バックストラップ(かかとがひもだけの靴)など
  • ブーツ:カジュアルに見えやすく、式典ではパンプスが基本とされています
  • カジュアルな靴:スニーカーやスポーツサンダルなど
  • 派手な柄や素材:アニマル柄、ファー、鮮やかな色、ラメやスパンコールなど
  • 目立つ飾り:大きなリボンや、光の強いビジュー・金具など
  • 高すぎるヒール、細すぎるヒール

ブーツは、袴を着る卒業生本人なら合わせることがあります。詳しくは、卒業式の袴に合わせる靴で紹介しています。

歩きやすさで選ぶ:長時間の式を想定する

式典の日は、思った以上に長い時間を靴で過ごすことになります。マナーに合っているかに加えて、その日を通して歩けるかも大切です。

立ち座り・移動・撮影待ちを想定する

式の当日は、次のような場面が続くこともあります。

  • 会場までの移動(駅からの徒歩や、子どもとの登校・登園)
  • 受付や式の前後の待ち時間
  • 式の最中の立ち座り
  • 校門や看板の前での記念撮影の列

ヒールの高さだけでなく、かかとの安定や足幅のゆとりも見て選ぶのがおすすめです。

試着で確かめたいこと

新しく買う場合は、試着で次の点を確かめてみてください。

  • 指の付け根の幅がきつくないか
  • 歩いたときに、かかとが浮いたり脱げたりしないか
  • つま先が靴の先に当たっていないか
  • 少し店内を歩いて、ぐらつきがないか

足の幅が広めの方は、ゆとりのあるつくりのパンプスも選択肢になります。片足だけでなく、両足とも履いて確かめるのがおすすめです。伊勢市の健康福祉部健康課の資料では、朝より足がむくみやすい夕方の試着を勧めています。試着は、夕方ごろにすると安心です。

当日の足もと:履き替えと靴ずれへの備え

式典では、靴そのものより当日の段取りで困ることもあります。ここでは、足もとまわりで準備しておきたいことを紹介します。

体育館ではスリッパに履き替えることも

学校や園によっては、体育館や園舎で上履きやスリッパに履き替えることがあります。持ち物は学校や園によって違うため、事前の案内を確認しておくと安心です。履き替える場合は、脱ぎ履きしやすい靴だと受付や出入りで慌てずにすみます。

スリッパは、服装になじむ落ち着いたものがよいとされています。フォーマル用の携帯シューズを用意する方法もあります。スリッパや脱いだ靴は、サブバッグにまとめると持ち運びやすくなります。

新しい靴は事前に慣らしておく

新しい靴を当日おろすと、靴ずれにつながることがあります。式の前に、家の中や近所への外出で何度か履いておくのがおすすめです。履いてみて当たる場所がわかれば、当日の備えも考えやすくなります。

持っておくと安心なもの

当日のバッグに、次のものを入れておくと安心です。

  • 携帯用のスリッパ(学校や園の案内で必要な場合)
  • 脱いだ靴を入れる袋
  • 絆創膏(靴ずれしたとき用)
  • かかと用のクッションパッド
  • ストッキングの予備(伝線したとき用)

よくある失敗・注意点

式典の靴で起こりがちな失敗をまとめました。

  • 当日に新しい靴をおろして、靴ずれしてしまう
  • ヒールが細く高い靴を選び、移動や立ち座りでつらくなる
  • 脱ぎ履きに手間がかかる靴で、受付や履き替えで慌ててしまう
  • 雨の日に、水に弱い素材の靴を履いてしまう
  • 久しぶりに出した靴が、汚れや傷のまま当日になってしまう

手持ちの靴を使う場合は、数日前に出して、汚れや傷がないか確かめておくと慌てずにすみます。雨の予報なら、水に強い素材の靴や、会場で履き替える靴を考えておくと安心です。

よくある質問

卒業式と入学式で同じ靴を履いてもいいですか?

黒やネイビーのプレーンなパンプスなら、どちらの式にも合わせやすいとされています。入学式で華やかさを足したいときは、コサージュやバッグで調整する方法もあります。

ぺたんこ靴やローファーでもマナー違反になりませんか?

ヒールに慣れていない方や小さなお子さんがいる方は、フラットパンプスでもよいとされています。表革などきちんとした素材で、飾りの少ないものを選ぶと式典になじみやすいです。スニーカーのようなカジュアルな靴は避けるのが無難です。

ブーツで参加してもいいですか?

式典ではパンプスが基本とされ、ブーツはカジュアルに見えやすいため避けるのが無難です。寒さが気になるときは、会場までの服装や上着で調整する方法もあります。

上履きやスリッパは持っていくべきですか?

体育館や園舎で履き替える場合があります。学校や園からの案内を確認し、必要なら携帯用のスリッパと靴を入れる袋を用意しておくと安心です。

シーン別:式典の靴の選び方

ほかの場面や、ママ以外の方の靴は、次の記事で詳しく紹介しています。

まとめ

卒業式・入学式のママの靴は、落ち着いた色のプレーンなパンプスが基本です。黒かネイビーを選ぶと、卒園式・入園式を含めてどの式にも合わせやすくなります。ヒールは太めで低めにすると、長い式でも歩きやすくなります。当日は履き替えや靴ずれに備えて、スリッパや絆創膏も用意しておくと安心です。

お子さんの靴や、大学の入学式に本人として出る方の靴は、小学生の卒業式の靴や大学の入学式の靴の選び方で紹介しています。