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足もとのお悩み

パンプスのかかとが脱げる原因と対策|100均グッズと応急処置も

公開日 文・足もとマガジン編集部

結論から言うと、パンプスのかかとが脱げるのは、靴の大きさや形が足と合わず、かかとが浮きやすくなっているためです。脱げ方から原因を見分けて、ゆるい部分をパッドやインソールで埋めると、今の靴でも脱げにくくなります。この記事では、かかとが脱げる原因と、今あるパンプスでできる対策を紹介します。100均で探せるグッズや外出先での応急処置、次に選ぶときの見方もあわせて解説します。

結論

脱げ方を見て、ゆるい場所に合った対策を1つずつ試すのが近道です。次に買うときは、足の長さだけでなく足幅やかかとのフィットも確かめます。

パンプスのかかとが脱げる主な原因

パンプスの多くは、ひもやベルトで足を固定しない靴です。足と靴のすき間が大きいと、歩くたびにかかとが浮いて脱げやすくなります。すき間ができる理由は、主に次の5つです。

サイズ(足の長さ)が大きい

靴が足より長いと、歩くたびに足が前へすべります。足が前に出たぶん、かかとのうしろにすき間ができて脱げやすくなります。靴をつくるための型(木型)はメーカーごとに違うため、いつもと同じサイズでも大きさの感じ方は変わります。

足幅や甲の高さが合っていない

靴の幅が足より広いと、足が靴の中で動きやすくなります。甲が低い(薄い)足の方は、甲の上にすき間ができ、足を押さえる力が弱くなりがちです。長さが合っていても、幅や甲が合わないと脱げることがあります。

かかとの形や履き口が合っていない

かかとの骨の形や大きさは、人によって違います。靴のかかと部分が足より大きいと、かかとがしっかり包まれません。また、履き口が大きく開いたデザインは、足を押さえる面が少なく脱げやすいと言われています。

左右で足の大きさが違う

左右の足の大きさは、少し違うことがあります。米国の調査では、立ったときの足の広がり方が左右で違い、その差は半サイズから1サイズほどあったそうです。この調査は、東京都立皮革技術センター台東支所の「靴のフィッティング問題について(1)」で紹介されています。大きいほうの足に合わせて選ぶと、小さいほうの足だけ脱げやすくなります。

履くうちに靴がなじんで伸びた・ストッキングですべる

革のパンプスは、履くうちに少し伸びて足になじむことがあります。買ったときはちょうどよくても、あとからゆるく感じる場合があります。ストッキングをはいていると、足が靴の中で前にずれやすくなるとされています。

脱げ方から原因を見分ける

同じ「脱げる」でも、脱げ方によって合っていない場所が違います。対策を選ぶ前に、次の表で自分の脱げ方を確かめると選びやすくなります。

脱げ方 考えられる原因 まず試したい対策
歩くと足が前へすべり、かかとが浮く サイズ(長さ)が大きい、幅が広い つま先側のパッド、インソール
足は前に出ないのに、かかとだけパカパカする かかとの形が合わない、履き口が広い かかとパッド
片足だけ脱げる 左右の足の大きさの違い 脱げるほうの足だけ調整する
履きはじめは平気で、歩くうちに脱げる 甲が押さえられていない、すべりやすい シューズバンド、ストッキングの見直し

サイズは合っているのに脱げるときは

足の長さに合ったサイズでも、脱げることはあります。足幅や甲の高さ、かかとの形のどれかが合っていないことが考えられます。靴のサイズの数字が表すのは足の長さなので、数字が合っていても足全体に合うとは限りません。この場合は、すき間のある場所を見つけて、そこだけを埋める対策が向いています。

今あるパンプスでできる対策

対策グッズは、合わない場所に合わせて選ぶのがコツです。次の順番で1つずつ試すと、失敗しにくくなります。

  1. 脱げ方を確かめる

    上の表を見ながら、どこにすき間があるかを確かめます。左右の足で脱げ方が違わないかも見ておきます。

  2. 薄いものを1つだけ試す

    はじめは薄いパッドを1つだけ付けます。気になるほうの足だけ調整しても大丈夫です。

  3. 家の中で歩いて確かめる

    数分ほど歩いて、脱げにくくなったか、指やかかとが当たらないかを確かめます。

  4. 足りなければ別の対策を足す

    1つで足りないときは、厚みを変えたり、別の場所の対策を足したりします。

このあと紹介するパッドやインソールは、下の図の位置に入れます。

かかとパッドインソールつま先側のパッド

かかとパッドを貼る

かかとパッドは、靴のかかとの内側に貼るクッションです。かかとのうしろのすき間を埋めて、かかとが浮きにくくなります。足は前に出ないのに、かかとだけが脱げる方に向いています。貼る位置が高すぎたり低すぎたりすると、かかとに当たって違和感を覚えることもあります。貼る前に、靴を履いた状態ですき間の位置を確かめておくと安心です。

つま先側のパッドで前すべりを抑える

歩くと足が前へすべる場合は、つま先側にパッドやクッションを入れます。足が前に出にくくなるので、かかとのうしろのすき間も小さくなります。厚すぎると指が詰まって痛むことがあるため、薄いものから試すと調整しやすくなります。

インソールで全体のゆるさを調整する

靴全体が大きいときは、靴の中に敷くインソールで調整する方法があります。足の下に厚みが加わるので、靴の中のすき間が全体的に小さくなります。ただし、厚いインソールを入れると、足が上に持ち上がってかかとの収まりが浅くなることもあります。かかとを持ち上げたくないときは、つま先側だけに入れるハーフタイプも選べます。すべり止めの付いたものもあります。

シューズバンドで甲を押さえる

シューズバンドは、パンプスにあとから付けるストラップです。甲の上から足を押さえるので、歩いてもかかとが離れにくくなります。透明なタイプや、靴の色に合わせやすいタイプがあります。甲が低い方や、歩くうちに脱げてくる方に合う対策です。

ストッキングやフットカバーを見直す

ストッキングをはくと、足が靴の中で前にずれやすいことがあります。足裏やかかとにすべり止めの付いたフットカバーに替えると、足が動きにくくなる場合もあります。グッズを付ける前に、まず手持ちの靴下類で試してみると手軽です。

靴の修理店に相談する

自分で調整しても脱げる場合は、靴の修理店に相談する方法もあります。修理店の中には、ゆるい靴やきつい靴の調整、ストラップの取り付けなどの相談を受け付けている店もあります。受けられる内容や料金は店舗によって違うので、靴を持って相談してみてください。大切にしたい1足は、プロに任せる手もあります。

100均で探せる対策グッズ

かかとが脱げるときの対策グッズは、100円ショップでも探せます。品ぞろえは店舗や時期によって違うため、次のようなものを目安に探してみてください。

  • かかとパッド:かかとだけが浮く方向け
  • つま先パッド(つま先クッション):足が前へすべる方向け
  • インソール(全体用・ハーフタイプ):靴全体が大きい方向け
  • シューズバンド(後付けのストラップ):甲が浮く方や、歩くうちに脱げてくる方向け

まずは手軽な100均のグッズで試し、合う対策がわかってから、しっかりしたものに替える方法もあります。貼るタイプのグッズは、使ううちにはがれたり、つぶれたりすることがあります。汚れが気になってきたときや、クッション性が落ちてきたときが替えどきです。貼る前には、靴の内側の汚れをふき取っておくと、はがれにくくなります。

外出先で脱げたときの応急処置

外出先で急に脱げやすくなったときは、手持ちのもので一時的にしのぐ方法があります。あくまで応急処置なので、帰宅後に合った対策を考えるのがおすすめです。

ティッシュをつま先に詰める

足が前へすべって脱げるときは、ティッシュを丸めてつま先に詰める方法があります。足が前に出にくくなり、かかとのすき間が小さくなります。詰めすぎると指が圧迫されるため、少しずつ足して調整します。

絆創膏でかかとを守る

かかとが浮いて靴とこすれると、靴ずれしやすくなります。こすれる部分に絆創膏を貼っておくと、皮膚を守りやすくなります。すでに靴ずれができてしまったら、きれいに洗ってから絆創膏などで保護するのがよいとされています(出典:伊勢市健康課)。

コンビニやドラッグストアで探せるもの

コンビニでは、絆創膏やストッキングを扱っている店舗があります。ドラッグストアなら、かかとパッドなどのフットケア用品が見つかることもあります。近くのお店で探してみると、その日をしのぎやすくなります。

次に選ぶときに見たいポイント

対策グッズで調整はできますが、脱げにくさの土台は足に合った靴を選ぶことです。これからパンプスを選ぶときは、次の点を確かめると脱げにくい1足に出会いやすくなります。

足の長さと足幅(ワイズ)を知る

靴のサイズは、足の長さだけでなく足幅でも合わせます。日本の靴のサイズは、JIS(日本産業規格)で決められた足長と足囲(親指と小指の付け根を通る足まわりの長さ)で表します(出典:福祉情報サイト「福ナビ」の「自分に合った靴の選び方」)。自分の足の長さと足囲を測っておくと、ワイズの表示がある靴を選ぶときの目安になります。

かかとが包まれるか、履き口が広すぎないか

試着では、かかとが靴にしっかり包まれているかを確かめます。かかとのカーブが足に食い込んだり、すき間があきすぎたりしていないかを見ます。かかとのうしろに指が楽に入るほどのすき間があると、歩くうちに脱げやすくなります。履き口が大きく開いたデザインより、甲を適度に覆う形のほうが足を押さえやすいと言われています。

ストラップ付きなど脱げにくいデザイン

脱げやすさが気になる方は、デザインでも選べます。甲や足首にストラップが付いたもの、履き口にゴムが入ったものは、足を押さえる力が加わります。ヒールが高い靴や甲のベルトがない靴は、足が前へずれやすいとされているため、低めのヒールも選択肢になります。

試着では歩いて確かめる

立っただけではわからないすき間も、歩くと気づきやすくなります。試着では両足に履いて、店内を少し歩いて確かめるのがおすすめです。足は朝より夕方にむくみやすいため、夕方に靴を合わせることがすすめられています(出典:伊勢市健康課「自分の足にあった靴を選びましょう!」)。足の大きさは1日の中でも変わるため、時間帯を変えて試着すると、むくんだときの履き心地も確かめられます。

脱げにくさに加えて、歩きやすさや痛くなりにくさも含めた選び方は、歩きやすく痛くなりにくいパンプスの選び方で詳しく紹介しています。

ローファーのかかとが脱げるときも考え方は同じ

ローファーも、ひもで足を固定しない靴です。そのため、かかとが脱げる原因や対策はパンプスとほぼ同じです。前へすべるならつま先側、かかとだけ浮くならかかとパッドと、脱げ方に合わせて対策を選びます。

よくある失敗・注意点

脱げないようにと調整しすぎて、別の悩みが出ることもあります。次のような失敗には気をつけたいところです。

  • パッドやティッシュを詰めすぎて、指先が圧迫されて痛む
  • かかとパッドの位置がずれて、かかとがこすれて靴ずれする
  • 脱げるからと小さいサイズに買い替えて、つま先が当たる
  • 貼るタイプのグッズがはがれたまま気づかずに履き続ける

パッドを入れて靴ずれが起きたときの対策は、靴ずれしにくいパンプスの選び方で紹介しています。

よくある質問

サイズは合っているのに、パンプスのかかとが脱げるのはなぜですか?

足幅や甲の高さ、かかとの形が靴と合っていないことが考えられます。靴のサイズの数字は足の長さを表すので、数字が合っていても足全体に合うとは限りません。すき間のある場所に合わせて、かかとパッドやシューズバンドを試す方法があります。

100均の対策グッズでも大丈夫ですか?

どの対策が自分の足に合うかを試すには、手軽な100均のグッズも便利です。貼るタイプははがれたりつぶれたりすることがあるため、状態を確かめながら使うと安心です。

かかとパッドとインソールは、どちらから試せばよいですか?

かかとだけが浮くならかかとパッド、足が前へすべるならつま先側のパッドやインソールから試すのがおすすめです。1つ付けたら歩いて確かめ、足りなければ別の対策を足していきます。

脱げるなら、ワンサイズ小さいパンプスに買い替えたほうがよいですか?

長さを小さくすると、つま先が当たって痛むことがあります。足幅やかかとが合っていないことが原因の場合もあるため、サイズだけでなく、ワイズやかかとのフィットも確かめて選ぶと失敗しにくくなります。

まとめ

パンプスのかかとが脱げるのは、靴の大きさや形が足と合わず、すき間ができているためです。まずは脱げ方を見て、前すべりならつま先側、かかとの浮きならかかとパッドと、合う対策を1つずつ試すのが近道です。外出先では、ティッシュや絆創膏で一時的にしのぐ方法もあります。次に選ぶときは、足の長さだけでなく足幅やかかとのフィットも確かめると、脱げにくい1足を選びやすくなります。

パンプス選び全体のポイントは、歩きやすく痛くなりにくいパンプスの選び方で紹介しています。靴ずれが気になる方は、靴ずれしにくいパンプスの選び方もあわせてどうぞ。