結婚式の靴、妊婦はどうする?フラット・ローヒールの選び方とマナー

結論から言うと、妊娠中に結婚式へお呼ばれしたときは、ヒールの低いパンプスやフラットパンプスを選んでも大丈夫です。結婚式の靴にはマナーがありますが、妊娠中は足もとの安全を優先したいところです。そのうえで、形や素材、色を選べば、ヒールがなくてもきちんとした印象に見せられます。この記事では、妊娠中にお呼ばれしたときの靴の選び方と、フォーマルに見せるコツ、当日までの準備を紹介します。参列そのものや体調については、事前にかかりつけの産婦人科医や助産師に相談しておくと安心です。
結論
妊娠中はヒールの低いパンプスかフラットパンプスで大丈夫です。つま先の隠れる形と上品な素材・飾りを選び、滑りにくさと脱げにくさを試着で確かめておくのがおすすめです。
妊娠中の結婚式はローヒールやフラットでも大丈夫?
結婚式のお呼ばれでは、ある程度ヒールのある靴のほうがフォーマルに見えるとされています(All About の結婚ガイドの記事)。一方で、洋服の青山の公式noteでは、ヒールの高さに決まりはないとしています。妊娠中は、ふだん以上に足もとの安定を考えたい時期です。
マナーより安全を優先してよい
結婚式の情報サイト「みんなのウェディング」でも、妊娠中の参列でローヒールを履くことについて、マナーより体のことを優先する考え方を紹介しています。新郎新婦にとっても、ゲストが無理をせず、安心して過ごしてくれるほうがうれしいはずです。ヒールの低い靴でも、形や素材を選べば、お祝いの場らしい足もとに整えられます。
気になるなら新郎新婦にひと言伝える
マナーが気になる場合は、招待の返事をするときなどに、妊娠中であることを新郎新婦に伝えておく方法があります。みんなのウェディングの記事でも、事前にひと言伝えておく方法を紹介しています。格式の高い会場や、親族として出る場合など、気になることがあれば、相談してみてもよいでしょう。
妊娠中に結婚式の靴を選ぶときの考え方
ここからは、靴を選ぶときに見ておきたいポイントを紹介します。ふだんの妊婦さんの靴選びの考え方は、妊婦の靴の選び方で詳しく紹介しています。
妊娠中に足もとで気をつけたいこと
自治体の両親学級の資料や医療情報サイトでは、妊娠中の体の変化として次のような点が挙げられています。
- お腹が大きくなると、足もとが見えにくくなるとされています(松戸市 ママパパ学級テキスト)
- お腹が大きくなると、重心が移るとされています(同)
- 足や足首がむくみやすくなるとされています(江別市保健センター、MSDマニュアル家庭版)
結婚式では、会場までの移動や階段、写真撮影の移動など、ふだんと違う場所を歩く場面があります。長い時間、靴を履いたまま過ごすことにもなります。こうした場面を想像しながら選ぶと、当日の不安を減らせます。どのくらい変化を感じるかは人によって違うため、自分の体調にあわせて考えて大丈夫です。
ヒールの高さと形
松戸市のママパパ学級テキストでは、妊娠中はヒールの高い靴を避けるよう案内しています。同じテキストでは、平らな靴も歩きにくいとして、3〜3.5cmくらいのヒールの高さを目安に挙げています。江別市保健センターの資料でも、むくみへの対処のひとつとして、かかとの低い靴を選ぶよう案内しています。フラットな靴を選ぶ場合も、自治体の資料にこうした目安があることを知っておくと、選ぶときの参考になります。ただし、歩きやすい高さは人によって違うため、試着で歩いて確かめるのがおすすめです。
ヒールのある靴を選ぶなら、細いピンヒールより、接地面の広いヒールのほうが安定しやすいと言われています。ヒールの高さ別の目安は、次の表のとおりです。
| ヒール | 印象 | 妊娠中の選びやすさ |
|---|---|---|
| フラット(1cm前後) | 華やかさは素材や飾りで補う | 選べるが、平らな靴も歩きにくいとする自治体の資料もある。試着で歩いて確かめる |
| ローヒール(3cm前後) | フォーマル感とのバランスがよい | 選びやすい。自治体の資料の目安(3〜3.5cm)に近い |
| 5cm以上 | フォーマル感が出やすい | 高いヒールは避けるよう案内する自治体の資料もある |
滑りにくさと脱げにくさ
結婚式の会場は、磨かれた床やじゅうたん、屋外の石畳など、足もとの素材がさまざまです。靴底に滑り止めのついたものや、凹凸のあるものだと安心です。パーティー用の靴は靴底がつるつるしているものもあるため、裏側も確かめておきましょう。松戸市のママパパ学級テキストでも、妊娠中はすべりやすい底の靴を避けるよう案内しています。
かかとが脱げやすい靴は、歩くときに足もとが不安定になりがちです。東京都の福祉情報サイト「福ナビ」では、ヒールが高い靴や甲のベルトがない靴は、歩くうちに足が前にずれやすいとしています。甲や足首にストラップのあるパンプスは、足が靴の中で動きにくくなります。ストラップをパールやリボンのデザインにすれば、飾りの役目もかねられます。かかとが脱げるときの工夫は、パンプスのかかとが脱げるときの対策で紹介しています。
むくみを考えたサイズとつくり
妊娠中は足がむくみやすいとされています(江別市保健センター、MSDマニュアル家庭版)。福ナビでも夕方は足がむくみがちとしており、朝にちょうどよい靴が、夕方には窮屈に感じることがあります。結婚式は、挙式から披露宴まで数時間にわたることもあります。ストラップの穴の位置を変えられるものや、やわらかい素材のものだと、その日の足の状態にあわせやすくなります。ただし、大きすぎる靴は足が靴の中で動き、かえって歩きにくくなります。指の付け根がきつくなく、かかとが浮かないサイズを選ぶのがおすすめです。
フォーマルに見せるコツ
ヒールが低い靴でも、選び方しだいできちんとした印象になります。
結婚式で避けたい靴
ヒールの高さとは別に、結婚式では避けたほうが無難とされる靴があります。洋服の青山の公式noteではサンダルやブーツを、All About の結婚ガイドの記事ではヘビやワニの革を、避けたい例として挙げています。
- スニーカーやブーツなど、カジュアルな印象の靴
- サンダルやミュールなど、つま先やかかとが大きく出る靴
- ヘビやワニなどの革、アニマル柄の靴
つま先が少し出るオープントゥや、かかとがストラップだけのバックストラップは、考え方が分かれます。All About の結婚ガイドの記事では、マナーに厳しい年配のゲストがいる場合を除けば、大きな問題はないとしています。迷ったときは、つま先とかかとの隠れるパンプスを選ぶのが無難です。また、松戸市のママパパ学級テキストでは、妊娠中はサンダルを避けるよう案内しています。
結婚式の靴マナー全体は、結婚式の靴のマナーで詳しく紹介しています。
色・素材・飾りで華やかに
ヒールで高さを出さないぶん、色や素材で華やかさを足す方法があります。
- 色:ベージュ、シルバー、ゴールド、ネイビー、黒など、ドレスになじむ色
- 素材:サテンやエナメルなど、光沢のある素材
- 飾り:パールやビジュー、リボンなど、控えめな飾り
All About の結婚ガイドの記事では、白は花嫁の色として、ゲストは白やアイボリーの服を避けるとしています。靴も白っぽいものは避けておくと、迷わずにすみます。黒の靴を選ぶなら、ドレスや小物に明るい色を入れると、お祝いの場らしい印象になります。
ドレスやストッキングとの合わせ方
フラットな靴は、丈の長いドレスに合わせると、すそに隠れて目立ちにくくなります。一方で、すそが長すぎると、足もとが見えにくいなかで踏んでしまうことがあります。ドレスと靴をそろえたら、一度合わせて歩いてみてください。
ストッキングの色やマナーは、結婚式の靴下とストッキングで紹介しています。妊娠中は、お腹まわりを締めつけないマタニティ用のストッキングを選ぶ方もいます。MSDマニュアル家庭版では、むくみへの対策として、足首やふくらはぎを締めつける靴下やストッキングを避けるよう挙げています。
妊娠の時期で変わる靴選び
結婚式の日が妊娠のどの時期にあたるかで、選び方の重点が少し変わります。体の変化には個人差があるため、目安として参考にしてください。
妊娠初期
見た目の変化は少なくても、つわりなどで体調がすぐれない日もあるとされています(松戸市 ママパパ学級テキスト)。手持ちのパンプスの中から、ヒールが低く滑りにくいものを選ぶ方法があります。手持ちの靴が高いヒールばかりなら、ローヒールやフラットの靴を用意しておくと安心です。
妊娠中期
お腹が大きくなり始め、足もとが見えにくくなってくる時期です。ストラップで足を留められる靴や、靴底に滑り止めのある靴を選ぶと、階段や段差でも安心です。
妊娠後期
妊娠後期は、足や足首がむくみやすいとされています(MSDマニュアル家庭版)。お腹が大きくなると、かがんで靴を脱ぎ履きするのに手間取ることもあります。松戸市のママパパ学級テキストでも、お腹に負担をかけないよう、家事では前かがみの姿勢を避けるよう案内しています。試着のときに、脱ぎ履きのしやすさも確かめておきましょう。ストラップの留め具が小さいと、留めるのに手間取ることもあります。座って履く、家族に手伝ってもらうなど、当日の履き方も考えておくと慌てずにすみます。
当日に向けた準備
靴が決まったら、当日までに次の準備をしておくと落ち着いて迎えられます。
早めに用意して、試着と慣らしをする
式の日程が決まったら、早めに靴を探す
直前に慌てて選ぶと、合う靴を見つけにくいことがあります。ドレスとあわせて早めに考えておきましょう。
夕方ごろに、両足とも履いて試着する
東京都の福祉情報サイト「福ナビ」では、両足に履いて歩いて確かめることと、夕方に靴を選ぶことを勧めています。むくみやすい時間帯に合う靴を選んでおくと、当日も安心です。
式で履くストッキングをはいて確かめる
福ナビでは、ハイヒールでストッキングをはくと、足がさらに前へずれやすいとしています。当日と同じ足もとで、かかとの浮きや足の前ずれを確かめておきます。
家の中や近所で履き慣らしておく
新しい靴をいきなり長時間履くと、当たって痛くなることがあります。松戸市のママパパ学級テキストでも、ふだんから履き慣れた靴を履くよう案内しています。
当日までに体調やむくみの具合が変わることもあります。式の数日前に、もう一度履いてみてください。
会場までは歩きやすい靴で、会場で履き替える
駅から会場までの道のりや、乗り換えの多い移動は、ふだん履き慣れた靴で向かう方法があります。スニーカーなど歩きやすい靴で移動し、会場のクロークや更衣室でパンプスに履き替えます。脱いだ靴は、紙袋やサブバッグに入れて預けておけます。福ナビでも、結婚式などで履く靴は長い時間履くのを避け、履き替え用の靴を持っていくよう勧めています。履き替える場所があるかは会場によって違うため、事前に問い合わせておくとスムーズです。
持っておくと安心なもの
- 履き替え用の靴と、靴を入れる袋
- 絆創膏や靴ずれ防止のパッド
- ストッキングの予備
- 母子健康手帳
靴ずれしやすい場所や対策は、靴ずれしにくいパンプスの選び方で詳しく紹介しています。
よくある失敗・注意点
妊娠中のお呼ばれの靴で、起こりがちな失敗をまとめました。
- マナーを気にして、手持ちの高いヒールの靴をそのまま履いてしまう
- 式の直前に買った靴で、当日に初めて長い時間を過ごす
- パーティー用の靴は靴底がつるつるで、会場の床で滑りやすく感じる
- むくみを考えずに、ぴったりのサイズを選び、夕方には窮屈になる
- すその長いドレスと合わせて、階段で足もとが見えにくくなる
当日は、体調を最優先にして過ごしましょう。靴がきついと感じたら、休憩のときにストラップをゆるめたり、履き替え用の靴に替えたりする方法があります。足のむくみが急にひどくなったときや、顔や手もむくむときは、靴の工夫だけで様子を見ず、かかりつけの産婦人科医や助産師に相談してください(江別市保健センター、MSDマニュアル家庭版)。
よくある質問
妊娠中の結婚式で、ヒールは何cmまでなら履けますか?
決まった基準はありません。松戸市のママパパ学級テキストでは、妊娠中の靴のヒールの目安として3〜3.5cmくらいを挙げています。体調やお腹の大きさによって考え方が変わるため、気になる場合はかかりつけの産婦人科医や助産師に相談すると安心です。
妊娠中なら、結婚式にスニーカーで行ってもいいですか?
スニーカーはカジュアルな印象になるため、式の最中はパンプスなどに履き替えるのがおすすめです。会場までの移動はスニーカーにして、会場で履き替える方法があります。
結婚式用の靴は、いつごろ用意すればよいですか?
式の日程が決まったら、早めに探しておくと安心です。履き慣らす時間がとれるうえ、ドレスと合わせて確かめられます。むくみの具合が変わることもあるため、式の数日前にもう一度履いてみましょう。
二次会だけ出る場合も、パンプスがよいですか?
洋服の青山の公式noteでは、サンダルやブーツを避ける場から、カジュアルなパーティーや二次会を除いています。二次会は披露宴より装いの自由度が上がると考えられますが、お祝いの場なので、きれいめのフラットシューズなど服装に合う靴が選びやすいです。会場の雰囲気がわからない場合は、幹事に聞いてみると安心です。
まとめ
妊娠中に結婚式へお呼ばれしたときは、ヒールの低いパンプスやフラットパンプスで大丈夫です。つま先が隠れる形を選び、光沢のある素材や控えめな飾りで華やかさを足すと、きちんとした印象になります。滑りにくい靴底と、ストラップなどの脱げにくさも確かめておきましょう。早めに用意して試着と履き慣らしをし、会場までは歩きやすい靴で向かうと、当日を安心して過ごせます。
結婚式の靴マナー全体は、結婚式の靴のマナーで紹介しています。ふだんの靴選びは妊婦の靴の選び方、お子さんの式典に出る場合は式典でパンプス以外を選ぶときも参考になります。