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結び方・履き方

靴紐の結び方|基本の蝶結びを図解。ほどけない・おしゃれな結び方も

公開日 文・足もとマガジン編集部

白いスニーカーの白い靴紐を、両手で蝶結びにしているところ

結論から言うと、靴紐の基本の結び方は、ひと結びのあとに輪を作り、もう一方の紐を巻きつけて引き出す「蝶結び」です。ほどけにくい結び方やおしゃれな結び方も、多くはこの蝶結びが土台になっています。この記事では、図で見ながらすぐ試せる蝶結びの手順と、結び目が縦になるときの見分け方、目的別の結び方の一覧を紹介します。

結論

基本は蝶結びです。最初のひと結びをしっかり締め、ひと結びの重ね方と、輪に巻きつける向きを手順どおりにそろえると、結び目が横向きになります。

結ぶ前に:紐を締めておく

結ぶ前に、靴紐全体を締めておくと、結び目が安定しやすくなります。足を入れたら、かかとを靴のかかと部分に合わせます。そのうえで、つま先側の穴から足首側の穴へ順に紐を引き、ゆるみを足首側へ送ります。

締め具合は、つま先側・甲・足首まわりで変えるのがよいとされています。場所ごとの目安は、正しい靴の履き方で紹介しています。紐の通し方によっても、締め心地や見た目が変わります。通し方の種類は、靴紐の通し方で図解しています。

基本の蝶結びの手順

ここでは、スニーカーを例に、いちばん基本の蝶結びを7つのステップで紹介します。手順は、靴紐の解説サイト「Ian’s Shoelace Site」の基本の結び方(Standard Shoelace Knot)にもとづいています。

図の見方

図は、自分の靴を見下ろした向きで描いています。つま先は図の上の方向にあり、左右は自分から見た左右と同じです。左の穴から出る紐を黄、右の穴から出る紐を青で色分けしています。紐が重なるところでは、上を通る紐を切れ目なく描き、下をくぐる紐を途切れさせています。本文の「上」は自分の目に近い側、「下」は靴の甲に近い側のことです。

黄=左の紐青=右の紐

  1. 左の黄を、右の青の上に重ねてX字にする

    左の穴から出ている黄の紐を、右の穴から出ている青の紐の上に重ねます。交差したところと靴のあいだに、三角のすき間ができます。

  2. 黄の先を青の下にくぐらせ、すき間から出して締める

    黄の先を、青の下(靴側)にくぐらせて三角のすき間から上へ出し、右へ引き出します。黄と青を左右へ引き、結び目を靴に沿わせるように締めます。これで黄の紐は右側に、青の紐は左側に来ます。

  3. 右側に来た黄で輪を作り、根元をつまむ

    黄の紐を途中で折り返して輪を作り、輪の根元を指でつまみます。輪の先はつま先側へ向け、黄の端は輪の右側に出しておきます。

  4. 左側の青を、黄の輪の下にくぐらせて右へ回す

    左側に来た青の紐を、黄の輪の根元の下(靴側)にくぐらせ、輪の右側まで回します。図のように黄の輪を少し左へ倒しておくと、青を通すすき間ができます。

  5. 青を黄の輪の上に重ねて左へ戻し、1周させる

    右側へ回した青を、今度は黄の輪の根元の上に重ねて、左へ戻します。これで青が輪の根元を1周し、巻きつけた青の内側に小さな穴ができます。

  6. 青を折り返して穴へ押し込み、右へ引き出して輪にする

    左へ戻した青を途中で折り返し、その折り目を穴へ上から押し込みます。穴の下を通って黄の輪の右側へ出てきた青をつまみ、右へ引き出して2つめの輪にします。紐の端まで引き抜かず、輪の形を残すのがポイントです。

  7. 両方の輪をつまみ、左右へ引いて締める

    左の黄の輪と右の青の輪をつまみ、同じ力で左右へ引きます。紐の端ではなく、輪を引きます。端を引くと輪が小さくなり、そのままほどけてしまいます。輪が左右に寝ていれば完成です。

結び目が縦になっていないか確かめる

結び終えたら、輪の向きを見てみてください。輪がつま先と足首の方向を向いていれば「縦結び」、左右に寝ていれば「横結び(正しい蝶結び)」です。

縦結び(ほどけやすい)横結び(ほどけにくい)

Ian’s Shoelace Site によると、縦結びは、ひと結びとその上の蝶結びの部分で、紐をねじる向きが同じになると起こります。向きが逆になっていればねじれが打ち消し合い、輪は左右に寝ます。縦結びはバランスが悪く、ゆるみやすいと説明されています。

この記事の手順で縦になった場合は、次の2か所を確かめてみてください。

  • 手順1: 左の黄を、右の青の「上」に重ねたか
  • 手順4: 青を、黄の輪の「下」にくぐらせてから回したか

直し方と、ほどけにくくする結び方は、ほどけない靴紐の結び方で詳しく紹介しています。

子どもに教えるときは「ふたつ輪」の結び方から

両方の紐で先に輪を作り、輪どうしを結ぶ方法を「ふたつ輪」と呼びます。手順は基本の蝶結びと違いますが、正しく結べばできあがりは同じ形になると、Ian’s Shoelace Site では説明されています。輪の根元に紐を1本ずつ巻きつける動きがないため、蝶結びがまだ難しい子どもに教えやすい方法の1つです。

ふたつ輪の結び方

黄=左の紐青=右の紐

  1. ひと結びして締め、両方の紐で輪を1つずつ作る

    基本の蝶結びの手順1・2と同じようにひと結びして締めます。左側の青と右側の黄で、同じくらいの大きさの輪を作ります。輪の先はどちらもつま先側へ向け、紐の端は外側に出しておきます。

  2. 右の黄の輪を、左の青の輪の上に重ねる

    黄の輪を左へ倒し、青の輪の上に重ねてX字にします。輪の左右が入れ替わり、黄の輪が左、青の輪が右に来ます。

  3. 下になった青の輪を、黄の輪の根元の上へ回す

    右側に来た青の輪は、黄の輪の下を通っています。その青の輪の先を、黄の輪の根元の上に重ねるように回します。2つの輪の根元と、ひと結びのあいだに穴ができます。

  4. 青の輪の先を穴へ押し込み、右へ引き出す

    青の輪の先を、根元の穴へ上から押し込みます。穴の下を通って右側へ出てきた青をつまみ、右へ引き出します。

  5. 両方の輪をつまみ、左右へ引いて締める

    左の黄の輪と右の青の輪をつまみ、左右へ引いて締めます。基本の蝶結びと同じように、輪が左右に寝ていれば完成です。

教えるときのコツ

最初は、左右で色の違う紐を通した靴で練習すると、どちらの紐を動かしているのかがわかりやすくなります。この記事の図は、結ぶ本人が自分の靴を見下ろした向きで描いています。子どもに見せるときも、横に並んで同じ向きから結んでみせると、図と手元の左右がそろいます。

目的別:靴紐の結び方の種類

基本の蝶結びのほかにも、目的に合わせた結び方や紐の使い方があります。

目的 代表的な結び方・方法 詳しい記事
ほどけにくくしたい イアンノット、二重蝶結び ほどけない靴紐の結び方
紐の通し方を変えたい オーバーラップ、アンダーラップ、パラレル 靴紐の通し方
結ばずに履きたい 結び目を靴の中にしまう、結ばない靴紐 靴紐を結ばない方法
おしゃれに見せたい 通し方や結び方のアレンジ 靴紐のおしゃれな結び方・通し方
革靴に合わせたい 革靴に合う通し方と結び方 革靴の紐の結び方
紐が長くて余る 結び方や通し方で余りを減らす 長い靴紐を短くする結び方

ほどけにくくしたい

すぐほどけるときは、まず縦結びになっていないかを確かめてみてください。それでもほどけるなら、左右同時に輪を作る「イアンノット」や、巻きつけを2周にする「二重蝶結び」が向いています。手順はほどけない靴紐の結び方で図解しています。

紐の通し方を変えたい

靴紐は、穴に上から通すか下から通すかで、締め心地や見た目が変わります。代表的な通し方には、オーバーラップ、アンダーラップ、パラレルなどがあります。違いと手順は、靴紐の通し方で図解しています。

結ばずに履きたい

脱ぎ履きのたびに結び直すのが手間なら、結び目を靴の中にしまう方法や、結ばずに使える靴紐へ替える方法もあります。詳しくは靴紐を結ばない方法で紹介しています。

よくある失敗と注意点

  • 最初のひと結びがゆるい: 土台のゆるみは、結び目全体のゆるみにつながります。ひと結びの段階で、左右へしっかり引いて締めておきましょう
  • 輪が大きすぎる: 歩くたびに輪が揺れ、引っかけたり踏んだりしやすくなります。輪は小さめに作るのがおすすめです
  • 結んだまま脱ぎ履きする: 紐をゆるめずに脱ぎ履きすると、足を押し込む形になり、かかと部分に負担がかかると言われています。脱ぎ履きの手順は正しい靴の履き方で紹介しています
  • きつく締めすぎる: 強く締めすぎると、足の甲が圧迫されて窮屈に感じることがあります。歩いて圧迫を感じない範囲で締めるのが目安です

よくある質問

蝶結びが縦になってしまうのはなぜですか?

ひと結びと、その上の蝶結びの部分で、紐をねじる向きが同じになると縦になると言われています。いちばん簡単な直し方は、ひと結びで上に重ねる紐を左右逆にすることです。

子どもに靴紐の結び方を教えるコツはありますか?

先に両方の紐で輪を作り、輪どうしを結ぶ「ふたつ輪」の結び方から始めるのがおすすめです。左右で色の違う紐で練習すると、どちらの紐を動かしているかがわかりやすくなります。

靴紐がすぐほどけるときはどうすればよいですか?

まず結び目が縦になっていないかを確かめてみてください。それでもほどけるなら、イアンノットや二重蝶結びなど、ほどけにくい結び方を試すのがおすすめです。

まとめ

靴紐の基本の結び方は、ひと結びのあとに輪を作り、もう一方の紐を巻きつけて引き出す蝶結びです。最初のひと結びをしっかり締め、重ね方と巻きつける向きを手順どおりにそろえると、結び目が横向きになります。

すぐほどけて困るときは、ほどけない靴紐の結び方もあわせて読んでみてください。ほかの結び方や履き方のコツは、結び方・履き方の記事一覧にまとめています。