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結び方・履き方

靴紐のおしゃれな結び方・通し方|はしご・チェッカーなど5種を図解

公開日 文・足もとマガジン編集部

淡い黄色とくすんだ青の靴紐を、はしごのように通した白いスニーカー2足

結論から言うと、靴紐をおしゃれに見せるいちばんの近道は、紐の「通し方」を変えることです。いつもの交差をやめて、はしごや市松模様のように通すだけで、足もとの印象は大きく変わります。この記事では、スニーカーを中心に、見た目が変わる5つの通し方を図で紹介します。あわせて、結び目や紐そのもののアレンジ、靴に合わせた選び方、失敗しやすい点もまとめます。

結論

かっこよく見せたいならはしご・ねじり・ハッシュ、かわいく見せたいなら蝶ネクタイ・チェッカーが向いています。通し方によって締まり具合と紐の余り方が変わるので、手持ちの紐の長さと履く場面に合わせて選ぶのがおすすめです。

おしゃれな靴紐アレンジは「通し方」と「結び目・紐」の2つ

靴紐のアレンジは、大きく2つに分けられます。1つは、穴への紐の通し方を変えて、甲の上の模様を変える方法です。もう1つは、結び目の形や紐の色・素材を変える方法です。

見た目の変化が大きいのは、通し方のアレンジです。この記事で紹介する5つの通し方を、先に表で比べておきます。締まり具合と紐の端の変化は、靴紐の解説サイト「Ian’s Shoelace Site」(イアン・フィーゲン氏)の各ページの説明にもとづいています。

通し方 見た目 締まり具合 紐の端(いつもの通し方と比べて)
はしご(ラダー) 縦と横の線がはしごのように並ぶ きつく締まり、ゆるみにくい。締めるのに手間がかかる 短くなる
ねじり(ツイスティ) 中央にねじれた結び目が縦に並ぶ きつく締まり、ゆるみにくい 短くなる
ハッシュ 「#」の形の大きな交差が重なる 締めにくい。上下に使わない穴が残る 長くなる
蝶ネクタイ(ボウタイ) 交差が1段おきに並び、すっきり見える ゆるめ 長くなる
チェッカー(市松模様) 2色の紐が市松模様に編まれる ゆるく、結ばずに脱ぎ履きする 長くなる(紐を2本使う)

オーバーラップやアンダーラップ、パラレルといった基本の通し方は、靴紐の通し方で手順を図解しています。

アレンジする前に確かめたいこと

通し方を変えると、必要な紐の長さや、使う穴の数が変わります。始める前に、穴の数と紐の長さを確かめ、図の見方も押さえておくと失敗しにくくなります。

穴の数を数える

靴紐の穴は、左右1つずつを「1組」と数えます。通し方によっては、決まった数の穴がないとできないものがあります。たとえばこの記事で紹介するハッシュの基本形は、Ian’s Shoelace Site によると穴が6組以上ある靴向けの通し方です。この記事の図は、スニーカーに多い6組の穴で描いています。

紐の端が長くなる通し方・短くなる通し方がある

同じ紐でも、通し方によって、結ぶときに残る端の長さが変わります。表の「紐の端」の列で「短くなる」通し方では、結ぶための紐が足りなくなることもあります。「長くなる」通し方は、蝶結びの輪や端が大きく垂れやすくなります。

紐を買い替えるときの長さの目安は靴紐の長さの選び方で、余った紐の始末は長い靴紐の結び方で紹介しています。

図の見方

図は、靴を真上から見下ろした向きで描いています。図の上側がつま先側、下側が足首側です。本文の「いちばん下の穴」はつま先側、「いちばん上の穴」は足首側の穴を指します。紐は、仕上がったときにいちばん上の左の穴から出る側を黄、右の穴から出る側を青で色分けしています。1本の紐の色が切り替わるのは、いちばん下の段の中央です。本文でも「黄の端」「青の端」と書いて、図と対応させています。

紐が靴の内側(羽根の裏)を通るところは、細い点線で描いています。本文の「外側」は甲の上から見える側、「内側」は羽根の裏側を指します。

かっこいい印象の通し方

縦や斜めの線がはっきり出る通し方は、足もとを引き締めて見せたいときに向いています。ブーツやハイカットのスニーカーとも合わせやすい通し方です。

はしご(ラダー)

はしごは、縦の線と横の線が組み合わさり、はしごのような模様になる通し方です。Ian’s Shoelace Site では、空挺部隊などの軍用ブーツに使われてきた通し方として紹介されています。きつく締まってゆるみにくい反面、締めるのに少し手間がかかるとされています。紐の端は短くなるため、余りがちな長い紐を使いたいときにも向いています。

  1. いちばん下の穴は内側で横に渡し、外側をまっすぐ上がる

    いちばん下の穴の左右に、内側から紐を通して外へ出します。黄の端と青の端を、それぞれ外側でまっすぐ上へ伸ばし、2段目の穴に外から入れます。

  2. 反対側へ横に渡し、縦の紐の下をくぐらせる

    2段目の穴から入れた端を、羽根の下から甲の上へ出し、反対側へ横に渡します。反対側にある縦の紐の下をくぐらせてから、そのまま上へ向けます。

  3. 次の段の穴に外から入れ、いちばん上までくり返す

    上へ向けた端を、ひとつ上の段の穴に外から入れます。あとは「横に渡す、縦の紐をくぐらせる、上の穴へ入れる」をくり返し、いちばん上で結びます。

締めるときは、下の段から順に紐を引いてゆるみを上へ送ります。いちばん下の段がしっかり締まっていると、上の段も締めやすくなります。

ねじり(ツイスティ)

ねじりは、左右の紐を中央でねじってから、次の穴へ進む通し方です。ねじった部分が小さな結び目のように縦に並び、立体的に見えます。Ian’s Shoelace Site では、太めの丸紐を使うと見栄えがよいと紹介されています。濃い色の靴に明るい色の紐を合わせると、ねじれが目立ちやすいとされています。

  1. いちばん下の穴は内側で横に渡し、外へ出す

    いちばん下の穴の左右に、内側から紐を通して外へ出します。

  2. 中央で2本の端を1回ねじる

    黄の端と青の端を靴の中央で合わせ、1回ねじってから、それぞれ反対側へ向けます。

  3. 羽根の下をくぐらせ、ひとつ上の穴から外へ出す

    反対側へ向けた端を羽根の下へくぐらせ、ひとつ上の段の穴から外へ出します。これを、いちばん上の段までくり返します。

ハッシュ

ハッシュは、大きな交差が上下に重なり、「#」の記号のように見える通し方です。外側で大きく交差させ、内側で1段だけ下へ戻る動きをくり返します。Ian’s Shoelace Site では、この基本形は穴が6組以上ある靴向けとされています(交差を浅くした変化形なら4組からできます)。使わない段が上下に残るため、その周りは少しゆるく感じやすいと説明されています。

  1. いちばん下の穴は内側で横に渡し、外へ出す

    いちばん下の穴の左右に、内側から紐を通して外へ出します。

  2. 外側で交差させ、2段飛ばして4段目の穴へ入れる

    黄の端と青の端を外側で交差させ、2段飛ばした4段目の穴に外から入れます。

  3. 内側で1段下り、3段目の穴から外へ出す

    内側をまっすぐ1段下りて、3段目の穴から外へ出します。

  4. もう一度交差させ、いちばん上の穴から出す

    外側で交差させて6段目へ向かいます。6段目の穴には外から入れず、羽根のふちの下へくぐらせて、いちばん上(6段目)の穴から外へ出します。2段目と5段目の穴は使いません。

穴が7組以上ある靴では、「外側で3段上がる、内側で1段下りる」をくり返して交差を増やします。いちばん上での仕上げ方は段の数によって変わるため、Ian’s Shoelace Site の Hash Lacing のページで、自分の靴の段数に合う手順を確かめるのがおすすめです。

かわいい印象の通し方

交差の数を減らしたり、2色の紐を編んだりすると、軽やかでかわいい印象になります。ローカットのスニーカーや、子どもの靴にも合わせやすい通し方です。

蝶ネクタイ(ボウタイ)

蝶ネクタイは、交差を1段おきにして、内側をまっすぐ上がる区間をはさむ通し方です。外から見ると、交差と交差のあいだにすき間ができ、蝶ネクタイのような形が並びます。Ian’s Shoelace Site では、交差の数がいつもの通し方の半分ほどになり、すっきりした見た目になると紹介されています。締まり具合はゆるめで、紐の端は長くなります。

  1. いちばん下の穴は外側で横に渡し、内側へ入れる

    穴が偶数組(6組など)の靴では、いちばん下の段を外側で横に渡し、左右の穴に外から入れます。穴が奇数組の靴では、内側で横に渡して外へ出すところから始めます。

  2. 内側をまっすぐ1段上がり、外へ出す

    黄の端と青の端を、それぞれ内側でまっすぐ1段上げ、2段目の穴から外へ出します。

  3. 外側で交差させ、次の段の穴へ入れる

    外側で交差させて、3段目の穴に外から入れます。あとは「内側をまっすぐ上がる」と「外側で交差させる」を交互にくり返し、いちばん上の穴から外へ出します。

チェッカー(市松模様)

チェッカーは、色の違う2本の紐を使い、市松模様に編む通し方です。Ian’s Shoelace Site では、通し方のなかでも特に人気のあるものとして紹介されています。1本目の紐で横の線を作り、2本目の紐を縦に編みこんでいきます。平たく幅のある紐が向いています。

チェッカーは紐を2本使うため、図では横の紐を黄、縦の紐を青で描いています。

  1. 横の紐(黄)を、いちばん下から上まで横に渡す

    横の紐(黄)の端を靴の内側にしまい、いちばん下の穴から外へ出して横に渡し、反対側の穴に入れます。内側で1段上がって外へ出し、また外側で横に渡します。これをいちばん上の段までくり返し、最後の端も内側にしまいます。

  2. 縦の紐(青)を、横の紐に交互にくぐらせて上へ編む

    縦の紐(青)の端を、いちばん下の左側で内側にしまいます。横の紐の上と下を交互に通しながら、まっすぐ上へ編みます。

  3. 上で折り返し、すき間がなくなるまで往復する

    いちばん上の横の紐で折り返し、同じように交互に通しながら下へ編みます。往復をくり返して甲の幅いっぱいまで編み、最後の端は内側にしまいます。

チェッカーは紐を結ばないため、締まりはゆるく、脱ぎ履きしやすい通し方です。Ian’s Shoelace Site では、甲の広いスニーカーをゆったり履くための通し方とされています。走ったり運動したりする日には、いつもの通し方に戻すほうが安心です。

結び目と紐のアレンジ

通し方はそのままでも、結び目の形や紐を変えるだけで、印象を変えることができます。

蝶結びの形を整える・ほどけにくい結び方にする

蝶結びが縦向きにねじれていたり、輪の大きさが左右でばらばらだったりすると、だらしなく見えやすくなります。輪が横向きにそろうように結ぶだけでも、結び目はすっきり見えます。

靴の手入れ用品メーカーのコロンブスは、通し方とあわせて、ダブルノットやイアンノットなどの結び方も紹介しています。ドクターマーチンの公式サイトでは、イアンノットは見た目が蝶結びと同じで、ほどけにくい結び方として紹介されています。

ブーツは足首に巻きつける(アンクルウーンド)

ドクターマーチンの公式サイトでは、8ホールや10ホールのブーツ向けに「アンクルウーンド」という結び方が紹介されています。余った長めの紐を足首に巻きつけてから結ぶ方法です。もともとパンクファッションで好まれた結び方とされ、足もとに存在感が出ます。同じページでは、紐をかかとのプルタブ(つまみ)に通すと、タブの根元が切れるのを防ぎやすいとも説明されています。

結び目を見せない

結び目を見せずに、甲の上の模様だけを見せたいときは、紐の端を靴の中にしまう方法があります。手順は靴紐を結ばない方法で紹介しています。革靴で結び目を隠したい場合は、革靴の紐の結び方を参考にしてみてください。

紐の色や素材を替える

通し方を変えなくても、紐の色を替えるだけで印象は変わります。ドクターマーチンの公式サイトでは、赤・黄・緑などの紐をモノトーンのコーディネートの差し色にする方法が紹介されています。白い紐は清潔感を足せるため、1本持っておくと便利だと説明されています。

紐の形も、通し方との相性があります。Ian’s Shoelace Site では、ねじりには太めの丸紐、チェッカーには平たく幅のある紐が向くとされています。

靴の種類別:合わせやすいアレンジ

靴の種類ごとに、合わせやすいアレンジをまとめました。メーカーや解説サイトの説明をもとにした目安なので、好みに合わせて選んでみてください。

靴の種類 合わせやすいアレンジ 理由・出典
ローカットのスニーカー 蝶ネクタイ、チェッカー、紐の色替え チェッカーは甲の広いスニーカーをゆったり履く通し方(Ian’s Shoelace Site)
ハイカットのスニーカー はしご、ねじり、ハッシュ 段数が多いと模様が長く続き、目立ちやすい
8ホール以上のブーツ はしご、アンクルウーンド、ストレート はしごは軍用ブーツで使われてきた通し方(Ian’s Shoelace Site)。アンクルウーンドとストレートはドクターマーチンの公式サイトで紹介
革靴 基本の通し方(パラレル・シングルなど) 詳しくは革靴の紐の結び方へ

ストレートは、紐を横一文字に並べる通し方で、ドクターマーチンの公式サイトでは8ホールブーツをタイトに締められる通し方として紹介されています。

よくある失敗・注意点

  • 紐が足りなくなる: はしごやねじりは、いつもの通し方より紐の端が短くなります。最初は片足だけ試して、結べる長さが残るか確かめるのがおすすめです
  • 紐が余って垂れる: 蝶ネクタイやハッシュは端が長くなります。輪や端が大きく垂れると、踏んだり引っかけたりしやすくなります
  • ゆるい通し方で運動する: チェッカーや蝶ネクタイは締まりがゆるめです。走る日や長く歩く日は、足に合わせて締められる通し方にするほうが安心です
  • きつく締めすぎる: はしごやねじりはきつく締まりやすい通し方です。強く締めすぎると、足の甲が圧迫されて窮屈に感じることがあります
  • 左右で模様がずれる: 片足ずつ別の手順で通すと、左右の見た目がそろいにくくなります。両足を同じ段から、同じ順で通すのがおすすめです

よくある質問

いちばん簡単なおしゃれな通し方はどれですか?

ねじりは、いつもの交差に「中央で1回ねじる」動きを足すだけなので、始めやすい通し方です。結び目まで変えたくない方には、紐の色を替える方法もあります。

通し方を変えたら紐が足りなくなりました。どうすればよいですか?

はしごやねじりは、いつもの通し方より紐の端が短くなります。長めの紐に替えるか、端が長くなる蝶ネクタイなどの通し方を選ぶのがおすすめです。

チェッカーの通し方は運動するときにも使えますか?

チェッカーは紐を結ばず、締まりがゆるい通し方です。甲の広いスニーカーをゆったり履くための通し方なので、運動する日はいつもの通し方に戻すほうが安心です。

チェッカーにはどんな紐を用意すればよいですか?

色の違う紐を2本用意します。平たく幅のある紐を使うと、市松模様が出やすいとされています。

まとめ

靴紐をおしゃれに見せたいときは、まず通し方を変えるのが近道です。かっこよく見せたいならはしご・ねじり・ハッシュ、かわいく見せたいなら蝶ネクタイ・チェッカーが向いています。通し方によって締まり具合と紐の余り方が変わるので、手持ちの紐の長さと履く場面に合わせて選んでみてください。

基本の通し方は靴紐の通し方で、紐の長さの目安は靴紐の長さの選び方で紹介しています。基本の蝶結びは靴紐の結び方、ほどけにくい結び方はほどけない靴紐の結び方で紹介しています。ほかの結び方や履き方のコツは、結び方・履き方の記事一覧にまとめています。