靴紐の長さの目安|穴の数・靴の種類別の早見表と測り方、選び方

結論から言うと、靴紐の長さは「片側の穴の数」と「左右の穴の間隔」で決まります。片側6穴のスニーカーなら110cm前後、同じ穴の数でも間隔の狭い革靴なら80cm前後がひとつの目安です。この記事では、替えの靴紐を買おうとしている方に向けて、穴の数と靴の種類ごとの長さの目安を早見表にまとめます。あわせて、今の紐の測り方、紐が手元にないときの計算方法、買うときの選び方も紹介します。
結論
いちばん確実なのは、今ついている紐を外して長さを測ることです。測れないときは、片側の穴の数と左右の穴の間隔を確かめて、早見表に当てはめます。2つの目安のあいだで迷ったら、少し長いほうを選ぶのがおすすめです。
靴紐の長さは「穴の数」と「穴の間隔」で決まる
靴紐は、左右の穴を行ったり来たりしながら通します。そのため、穴が多いほど、また左右の穴が離れているほど、長い紐が必要になります。
スポーツ用品メーカーのミズノが行ったウェブアンケートでは、約74%が「靴紐の長さが足に合わないと感じたことがある」と答えています。対象は、月1回以上スポーツをする方で、有効回答は929人です。長さ選びに迷う方は、それだけ多いと言えそうです。出典は、ミズノのニュースリリース「ほどけにくいスポーツ専用の靴紐『ゼログライドシューレース』発売」(2020年10月12日)です。
片側の穴の数を数える
まず、靴の片側に穴がいくつあるかを数えます。左右で1組なので、「片側の穴の数」は「穴の組数」と同じです。穴の代わりに、紐を通す輪や引っかける金具(フック)がある靴は、それも1つと数えます。
左右の穴の間隔を測る
次に、靴を履いて紐を締めた状態で、左右の穴のあいだの横の距離を測ります。靴紐の通し方や長さを長年紹介しているウェブサイト「Ian’s Shoelace Site」では、この間隔を次の3つに分けて目安を出しています。
| 間隔の目安 | 靴の例 |
|---|---|
| 約2.5cm(狭い) | 革靴などのドレスシューズ |
| 約5cm(ふつう) | スニーカー |
| 約7.5cm(広い) | スケートシューズなど、幅の広い靴 |
同じ片側6穴でも、間隔が広い靴は狭い靴より長い紐が必要になります。
穴の数と靴の種類別に見る靴紐の長さの目安
前述の「Ian’s Shoelace Site」の「Approximate Shoelace Lengths」にある目安を、表にまとめました。いずれも、左右の紐を交差させながら通す「クロス」の通し方と、ふつうの大きさの結び目を前提にした数値です。
| 片側の穴の数 | 革靴など(間隔 約2.5cm) | スニーカー(間隔 約5cm) | 幅の広い靴(間隔 約7.5cm) |
|---|---|---|---|
| 3 | 60cm | 80cm | 100cm |
| 4 | 70cm | 90cm | 110cm |
| 5 | 80cm | 100cm | 130cm |
| 6 | 80cm | 110cm | 140cm |
| 7 | 90cm | 120cm | 160cm |
| 8 | 90cm | 130cm | 170cm |
| 9 | 100cm | 140cm | 190cm |
| 10 | 100cm | 150cm | 200cm |
この表は、一般的な靴を想定したおおよその目安です。同じサイトでは、紐のパッケージにある「〇穴用」という表示は、靴によって大きく違うため、とてもおおまかな目安だとしています。
スニーカー(ローカット・ハイカット)
スニーカーは、表の「間隔 約5cm」の列を見ます。片側5〜7穴のローカットなら100〜120cm、片側8〜10穴のハイカットなら130〜150cmが目安です。靴紐を扱うKicksWrapのコラム「スニーカーの靴紐長さの目安は?」では、穴の数を問わず、ローカットは120cm、ハイカットは160cmを基本の長さとしています。これは、表の目安の上限か、それより長めの値です。穴の数を確かめずに買うなら、この長めの値を選ぶと足りなくなりにくいでしょう。ただし、穴の少ない靴では余りが長くなるので、片側の穴を数えて表に当てはめるほうが確実です。
革靴
多くの革靴は左右の穴の間隔が狭いため、表の「間隔 約2.5cm」の列を見ます。片側4〜5穴の革靴なら70〜80cmと、スニーカーよりかなり短くなります。ただし、羽根(紐を通す部分)が大きく開く靴は間隔が広がるので、実際に測ってから選ぶのがおすすめです。革靴の紐の通し方は、革靴の紐の結び方・通し方で紹介しています。
ブーツ・フックのある靴
ブーツは穴やフックの数が多く、表の下のほう(片側8〜10穴)を見ることになります。「Ian’s Shoelace Site」では、穴の代わりに紐を通す輪(ループ)がある靴は、輪の幅を左右の間隔に足して計算するとしています。また、丈の長いブーツは、紐を大きくゆるめても上の穴から抜けないよう、少し長めを選ぶとよいとしています。
ナイキの公式の目安
ナイキのヘルプページ「What Are the Best Laces for Nike Shoes?」にも、穴(eyelets)の数ごとの目安があります。
| 穴の数 | 長さの目安 |
|---|---|
| 4 | 69cm(27インチ) |
| 5 | 91cm(36インチ) |
| 6〜7 | 114cm(45インチ) |
| 8 | 137cm(54インチ) |
| 9〜10 | 152cm(60インチ) |
同じページには、穴の数が10の場合に183cm(72インチ)とする記載もあります。また、穴の数が片側か両側の合計かは明記されていません。ナイキは、デザインによってはもっと長い紐や短い紐が必要な靴もある、と添えています。
靴紐の長さの測り方
今の紐を外して測る
ナイキのヘルプページでも、今ついている紐の長さを測るのがいちばん簡単な方法だとしています。元の紐の長さが合っていたなら、同じ長さの紐を選べば失敗しにくくなります。
紐をすべての穴から抜く
結び目をほどき、片方の端を引いて、順に穴から抜きます。
まっすぐに伸ばして、端から端まで測る
メジャーや定規を当て、先端の樹脂や金具の部分も含めて測ります。
長さが合っていたかを思い出す
結ぶと余りが長すぎた、または短くて結びにくかった場合は、その分だけ長さを足し引きして選びます。
紐がないときは計算で出す
元の紐をなくした場合は、穴の数と間隔から計算できます。「Ian’s Shoelace Site」では、次のような近似式を紹介しています。
必要な長さ = 左右の穴の間隔 × 穴の総数(両側の合計) + 50cm
最後の50cmは、結び目と左右に余る部分の長さです。同じサイトでは、この式は少し短めに出やすく、間隔に0.3cmほど足すと実際に近づくとしています。
たとえば、片側6穴(総数12)で間隔が約5cmのスニーカーなら、次のようになります。
- 5cm × 12 + 50cm = 110cm
- 間隔に0.3cm足すと、5.3cm × 12 + 50cm = 113.6cm
ナイキの目安(6〜7穴で114cm)とも近い値です。
別の紐を実際に通して測る
計算に自信がないときは、荷造り用の紐などを靴に通して、ふだんどおりに結んでみる方法もあります。結べた状態から外して長さを測れば、自分の締め方に合った長さがわかります。
長さが変わる条件
通し方
「Ian’s Shoelace Site」では、靴紐の通し方が、必要な長さを決める大きな要因だとしています。前述の早見表は、左右を交差させる通し方が前提です。横にまっすぐ渡す「パラレル」や、見せる通し方のアレンジでは、必要な長さも変わることがあります。通し方の基本は靴紐の通し方、アレンジは靴紐のおしゃれな結び方・通し方で紹介しています。
結び方・結ばない紐
「Ian’s Shoelace Site」でも紹介されているように、二重に結ぶ結び方は、ふつうの蝶結びより紐を多く使います。二重に結ぶ方法の手順はほどけない靴紐の結び方で紹介しています。反対に、紐を結ばずに履く方法では、結び目の分の長さがいらない場合もあります。結ばない方法は靴紐を結ばない方法で詳しく紹介しています。
甲の高さと締め具合
「Ian’s Shoelace Site」では、左右の穴の間隔は、靴を履いて紐を締めた状態で測るとしています。そのため、足の甲が高い方や、紐をゆるめに締める方は、間隔が広がり、長めの紐が必要になることがあります。同じ靴でも、履く人によって合う長さが変わるということです。
替えの靴紐を買うときの選び方
売られている長さと「〇穴用」の表示
靴紐は、10cmや20cm刻みで売られていることが多いです。「Ian’s Shoelace Site」でも、一般的な長さとして、120cmまでは10cm刻み、それより長いものは20cm刻みの例を挙げています。たとえば、ミズノの「ゼログライドシューレース」は、発売時に100cm・110cm・120cm・130cm・140cmの5種類で展開されました(前述のニュースリリースより)。パッケージに「〇穴用」と書かれた紐もありますが、前述のとおり、これはおおまかな目安です。片側の穴の数と間隔を確かめてから選ぶと、合わない長さを買う失敗を減らせます。
迷ったら少し長めを選ぶ
ちょうどよい長さが売られていないときは、少し長いほうを選ぶのがおすすめです。長い紐は、結び方や通し方で余りを短く見せることができます。短すぎる紐は、結び目の輪や端が短くなり、結びにくくなることがあります。
形と太さは今の紐に合わせる
靴紐には、平たい「平紐」と、断面が丸い「丸紐」があります。迷ったときは、今ついている紐と同じ形・同じくらいの太さを選ぶと、穴に通しやすく、見た目も変わりにくいです。太すぎる紐は、穴に通しにくくなることがあります。
長すぎ・短すぎのときの対処
長すぎるとき
余った紐が長いと、結び目の輪や端を踏んだり、引っかけたりすることがあります。紐を切る前に、結び方や通し方で余りを短くする方法を試すのがおすすめです。具体的な方法は靴紐が長いときの結び方で紹介しています。
短すぎるとき
結びにくいほど短い場合は、いちばん上の穴を使わずに結ぶと、余りを少し長くできます。ただし、足首まわりの固定がゆるくなるので、運動のときは合う長さの紐に替えるほうが安心です。長く使っている紐は、すり切れている場合もあるので、買い替えを考えるきっかけにしてもよいでしょう。
よくある質問
スニーカーの靴紐は何cmが多いですか?
片側6〜7穴のスニーカーなら、110〜120cm前後が目安です。「Ian's Shoelace Site」の目安表やナイキのヘルプページの数値も、この範囲に収まっています。ハイカットは穴が多いぶん長くなるので、片側の穴の数を数えてから選ぶのがおすすめです。
革靴の紐は、スニーカーより短くていいですか?
革靴は左右の穴の間隔が狭いものが多く、同じ穴の数でもスニーカーより短い紐で足りることが多いです。片側5穴の革靴なら80cm前後が目安です。羽根が大きく開く靴は、実際に間隔を測ってから選びましょう。
長すぎる靴紐は切ってもいいですか?
切ると先端の樹脂や金具がなくなり、穴に通しにくくなったり、端がほつれたりすることがあります。切る前に、結び方や通し方で余りを短くする方法を試してみてください。
穴の数は、どう数えればいいですか?
靴の片側にある穴の数を数えます。左右で1組なので、片側の数が穴の組数です。紐を通す輪やフックがある靴はそれも1つと数え、表の目安より少し長めに考えると安心です。
まとめ
靴紐の長さは、片側の穴の数と、左右の穴の間隔で決まります。いちばん確実なのは、今ついている紐を外して長さを測ることです。紐がないときは、早見表に当てはめるか、「間隔 × 穴の総数 + 50cm」で計算できます。片側6穴のスニーカーなら110cm前後、革靴なら80cm前後がひとつの目安です。迷ったら少し長めを選び、余りは結び方や通し方で調整しましょう。
余った紐の処理は靴紐が長いときの結び方、紐の通し方は靴紐の通し方で紹介しています。ほかの記事は結び方・履き方のカテゴリからご覧ください。