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結び方・履き方

長い靴紐を短くする結び方|切らずに余りを隠す方法と通し方のコツ

公開日 文・足もとマガジン編集部

長い白い靴紐を蝶結びにしたハイカットのスニーカーと、余った紐をまとめようとする手

結論から言うと、長い靴紐は、切らなくても「結び方で使う」「余りを隠す」「通し方で使う」の3つの方法で短くできます。いちばん手軽なのは、蝶結びの輪どうしをもう一度結ぶ「ダブルノット」です。この記事では、スニーカーを例に、長い靴紐を切らずに短くする方法を図と手順で紹介します。紐の長さの目安や測り方は、靴紐の長さの目安で詳しく解説しています。

結論

まずは蝶結びの輪どうしをもう一度結ぶダブルノットを試すのがおすすめです。それでも余るなら、端を甲の紐の下に隠すか、紐を多く使う通し方に変えます。どの方法でも長すぎるときは、合う長さの紐に替えるのが確実です。

靴紐が長くなるのはなぜ?

靴に付いてくる紐の長さが合わないと感じる方は少なくありません。スポーツ用品メーカーのミズノが2020年10月に発表したウェブアンケート(月1回以上スポーツをする929人が回答)では、約74%が「靴紐の長さが足に合わないと感じたことがある」と答えています。

靴紐の解説サイト「Ian’s Shoelace Site」では、紐が長くなる理由として次の2つを挙げています。

  • 既製の長さから選ぶため:靴ごとにぴったりの長さに切るのではなく、決まった長さの紐から、足りなくならないものを選ぶことが多い
  • サイズ違いで同じ紐を使うため:同じモデルのすべてのサイズに、大きいサイズに合わせた紐を付けることがある

つまり、同じモデルの中でも小さめのサイズの靴ほど、紐が余りやすいと言えそうです。

長い靴紐をそのままにしないほうがよい理由

余った紐が長いと、見た目がだらしなく見えるだけでなく、思わぬトラブルにつながることがあります。同じく Ian’s Shoelace Site では、長すぎる紐には次のような困りごとがあるとしています。

  • 垂れた端がぶらぶら揺れて、結び目がゆるみやすくなる
  • 端がズボンの裾や家具などに引っかかり、結び目がほどける
  • 反対の足で端を踏み、転びそうになる
  • 地面を引きずって、紐が汚れる

エスカレーターでも注意が必要です。北海道の消費生活課は、靴紐やかばん、衣類の裾などがエスカレーターのすき間に巻き込まれやすく、転倒につながるおそれがあると呼びかけています。エスカレーターへ乗る前に、紐がほどけたり垂れたりしていないかを確かめておくと安心です。

切らずに短くする方法の早見表

長い靴紐を切らずに短くする方法は、結び方・隠す・通し方の3つに大きく分けられます。どのくらい余っているかと、手間をかけられるかで選ぶのがおすすめです。

方法 向いている場面 注意点
ダブルノット(輪どうしをもう一度結ぶ) 少し余るとき。すぐに試したいとき ほどきにくい
ダブルイアンノット ダブルノットでも余るとき 結ぶのに慣れがいる。ほどきにくい
甲の紐の下に隠す 結び目の端だけが長いとき 歩くうちに端が出てくることがある
靴の内側にしまう 結ばずに履きたいとき ゆるみやすい。端が足に当たらないようにする
使っていない穴まで通す 一番上の穴を使っていないとき 足首まわりがきつくなることがある
はしごなど紐を多く使う通し方 かなり余るとき。見た目も変えたいとき 通すのに手間がかかる

どの方法でも収まらないほど長いときは、合う長さの紐に替えるのが確実です(後半の「それでも長いときは」で紹介します)。

結び方で余りを使う

結び目に紐を多く使う結び方にすると、通し方を変えずに余りを減らせます。今の紐のまま、すぐに試せる方法です。

蝶結びの輪どうしをもう一度結ぶ「ダブルノット」

ダブルノットは、ふつうに蝶結びをしたあと、左右の輪どうしをもう一度ひと結びする方法です。Ian’s Shoelace Site では「Double Shoelace Knot」として紹介され、結び目がかさばるぶん、余った紐を使えるとされています。ほどけにくくなるのも特徴です。

ここでは、蝶結びを終えた時点で、左に黄の輪、右に青の輪があるものとして説明します。黄は左の穴から出ている紐、青は右の穴から出ている紐です。図は、自分の靴を見下ろした向き(図の上がつま先側)で描いています。蝶結びは、輪をやや長めに残して結んでおきます。

黄=左の紐青=右の紐

  1. 左の輪(黄)を、右の輪(青)の手前に重ねる

    蝶結びの左の輪(黄)を、右の輪(青)の手前に重ねて、右側へ倒します。2つの輪の根元が交差し、中央にすき間ができます。

  2. 黄の輪を青の輪の後ろへ回して、中央のすき間へ通す

    右側へ倒した黄の輪を、青の輪の後ろ側へ回します。そのまま中央のすき間へ後ろから通し、手前に出します。

  3. 左右の輪を引いて締める

    手前に出てきた黄の輪と、青の輪を持ち、左右へ引いて締めます。結び目が2段に重なり、垂れていた輪と端が短くなります。

ダブルノットをほどくときのコツ

ダブルノットは、ふつうの蝶結びのように紐の端を引くだけでは、ほどけにくい結び方です。Ian’s Shoelace Site では、ほどくときは片方の端だけを強く引き、だめならもう片方の端を引くよう案内しています。それでもほどけないときは、上の結び目を指でゆるめてから、ふつうの蝶結びに戻します。

ほどきやすくしたいときは、手順3で締める前のひと工夫が役立ちます。片方の輪は先端を、もう片方の輪は片側の紐だけを持って締めると、小さな輪が少し残ります。同じサイトによると、この小さな輪を引くと、上の結び目がほどけるそうです。

もっと短くしたいときは「ダブルイアンノット」

ダブルノットでも余るときは、「ダブルイアンノット」という結び方もあります。イアンノットは、左右で同時に輪を作って結ぶ、手早く結べる蝶結びです。イアンノットそのものの手順はほどけない靴紐の結び方で図解しています。ダブルイアンノットは、そのイアンノットの動きを、輪どうしでもう一度くり返します。

Ian’s Shoelace Site では、余った紐を大きく減らしたいときに向く結び方だとしています。一方で、ほどくのがとても難しい点も注意として挙げられています。同じサイトでも、まずはふつうのイアンノットに慣れてから試すよう案内しています。

輪を大きく作るのは応急処置

蝶結びの輪を大きめに作ると、そのぶん端は短くなります。道具も手順も変わらないので、出先でも試せる方法です。ただし、輪が大きく垂れると、端と同じように踏んだり引っかけたりしやすくなります。輪が足もとまで垂れるようなら、ほかの方法に切り替えるのがおすすめです。

余った紐を隠す

結び目から出た端だけが長いときは、端を目立たない場所に収める方法があります。見た目をすっきりさせたいときにも向いています。

甲の紐の下にくぐらせて収める

蝶結びをしたあと、余った端を甲の上で交差している紐の下にくぐらせて収める方法です。

黄=左の紐青=右の紐

  1. 蝶結びをして、余った端の長さを確かめる

    いつもどおり蝶結びをします。左右の端がどのくらい余っているかを確かめます。

  2. 端を、すぐつま先側の段の紐の下にくぐらせる

    左右の端を、それぞれ結び目のすぐつま先側で交差している紐の下に、上から差しこみます。長く余っているときは、さらにつま先側の段の紐の下にもくぐらせます。

  3. 履いて歩き、端が出てこないか確かめる

    少し歩いて、端が外へ出てこないか、甲に当たらないかを確かめます。

紐を下にくぐらせるので、甲の上の紐が少し盛り上がる場合もあります。当たって気になるときは、くぐらせる段を減らすか、ほかの方法を選びます。歩くうちに端が出てくることもあるので、ときどき確かめておくと安心です。

靴の内側にしまう

結ばずに履きたいときは、余った端を羽根(紐を通す部分)の内側にしまう方法もあります。紐をほどかないまま脱ぎ履きしたい方に向いています。ただし、結ばないぶん締め具合がゆるみやすくなります。手順と注意点は、靴紐を結ばない方法で紹介しています。

通し方で余りを使う

通し方を変えると、靴の甲の部分で紐を多く使うので、結び目から先の余りが減ります。基本の通し方は、靴紐の通し方で図解しています。

使っていない穴まで通す

スニーカーによっては、一番上に予備の穴が付いています。この穴を使っていないなら、通すだけで余りを少し減らせます。

かかとが浮きやすい方は、一番上の穴を使って「ヒールロック」にする方法もあります。足首側で紐を輪にして留める通し方で、そのぶん紐も使います。通し方は靴紐の通し方で紹介しています。使う穴を増やすと足首まわりがきつくなることもあるため、履いて確かめてから決めます。

はしごなど紐を多く使う通し方

かなり余るときは、紐を多く使う通し方に変える方法があります。Ian’s Shoelace Site の通し方の比較では、「はしご(ラダー)」や「スパイダーウェブ」などを、紐を大きく使い、端が短くなる通し方に分類しています。

なかでもはしごは、縦と横の線がはしごのように並ぶ通し方です。見た目も変わるので、長い紐をおしゃれに使いたい方にも向いています。締めるのに少し手間がかかるとされているため、時間のあるときに試すのがおすすめです。ただし同じサイトの試算では、穴の少ない靴だと、はしごにしても端はあまり短くなりません。手順は靴紐のおしゃれな結び方・通し方で図解しています。

ブーツは足首に巻きつける

ハイカットのブーツなら、余った紐を履き口のまわりに巻きつけてから結ぶ方法もあります。ただし、Ian’s Shoelace Site では、何周も巻きつけると、足首まわりを圧迫するおそれがあるとしています。巻くときは、締めつけすぎないようにします。巻き方は靴紐のおしゃれな結び方・通し方で紹介しています。

それでも長いときは

結び方や通し方を変えても余るなら、紐そのものを見直す方法があります。

合う長さの紐に替える

Ian’s Shoelace Site では、長すぎる紐への対処として、合う長さの紐に買い替えることを「いちばんよい方法」としています。替えるついでに、色や素材を選び直せるのも利点です。長さの目安は、片側の穴の数と左右の穴の間隔で決まります。穴の数ごとの早見表と測り方は、靴紐の長さの目安にまとめています。

紐を切って長さを詰める

紐を切って短くする方法もあります。Ian’s Shoelace Site の作者は、新しい靴では端を切って詰め、先端を付け直す方法を好むとしています。同じサイトでは、先端を作り直す方法として、テープを巻く、熱で縮むチューブをかぶせるといった方法を紹介しています。テープは手軽な一方で、長持ちしにくいとされています。

ただし、切った紐はもとの長さに戻せません。先端を処理しないと、端がほつれて穴に通しにくくなります。切るのは、ほかの方法を試してからにするのがおすすめです。

結ばない靴紐に替える

ゴムなどの伸びる紐といった、結ばない靴紐に替える方法もあります。結び目を作らないので、蝶結びの輪や端は垂れにくくなります。ただし、種類によっては余った紐の端が外に出やすいものもあります。種類や選び方は、靴紐を結ばない方法で紹介しています。

よくある失敗・注意点

長い靴紐を短くするときに、ありがちな失敗をまとめました。

  • 輪を大きくしすぎて、輪のほうを踏んでしまう
  • ダブルノットを強く締めすぎて、ほどけなくなる
  • 隠した端が歩くうちに出てきて、垂れたままになる
  • 紐を切りすぎて、結べなくなる
  • 余りを減らそうと締めすぎて、甲が窮屈になる

紐を短くしたいからといって、甲をきつく締める必要はありません。締め具合は足に合わせて決め、余った分だけを結び方や通し方で処理するのがおすすめです。

よくある質問

長い靴紐は切ってもいいですか?

切ることはできますが、もとの長さには戻せません。先端を処理しないとほつれやすくなります。まずは結び方や通し方で短くできないか試し、それでも長いときは合う長さの紐に替えるのがおすすめです。

ダブルノットにすると、ほどけなくなりませんか?

ふつうの蝶結びよりほどきにくくなります。ほどくときは、片方の端だけを強く引いてみてください。締めるときに小さな輪を少し残しておくと、その輪を引いてほどきやすくなります。

子どもの靴紐が長いときは、どうすればいいですか?

端を踏まないよう、ダブルノットで短くするか、合う長さの紐に替える方法があります。ダブルノットはほどきにくいので、自分でほどけるかも確かめておくと安心です。

蝶結びの輪を大きくするだけではだめですか?

端は短くなりますが、輪が大きく垂れると、踏んだり引っかけたりしやすくなります。応急処置として使い、輪が足もとまで垂れるならほかの方法に切り替えるのがおすすめです。

まとめ

長い靴紐は、切らなくても結び方・隠し方・通し方で短くできます。まずは、蝶結びの輪どうしをもう一度結ぶダブルノットを試すのがおすすめです。端だけが長いなら甲の紐の下に隠し、かなり余るならはしごなど紐を多く使う通し方に変えます。どの方法でも長いときは、合う長さの紐に替えるのが確実です。

基本の通し方は靴紐の通し方、替えの紐の選び方は靴紐の長さの目安で紹介しています。見た目も楽しみたい方は、靴紐のおしゃれな結び方・通し方も参考になります。