子どもの靴のサイズの選び方|年齢別の目安・測り方・買い替えのサイン

結論から言うと、子どもの靴は「今の足の長さ+つま先のゆとり5〜10mmほど」を目安に選び、数か月ごとにサイズを確かめるのがおすすめです。子どもの足は成長が早く、年齢だけでは靴のサイズを決めにくいためです。この記事では、2歳・3歳・4歳などのお子さんの靴選びに迷っている方に向けて、年齢別の目安と家でできる測り方を紹介します。あわせて、つま先のゆとりの考え方、大きすぎる靴の注意点、買い替えのサインも整理します。
結論
年齢より実際の足の長さで選ぶのが基本です。つま先のゆとりは5〜10mmほどを目安にし、3〜6か月ごとにサイズを確かめると、買い替えどきを見逃しにくくなります。
年齢別の子どもの靴のサイズの目安
まずは、年齢ごとのおおよその目安を見てみましょう。ただし、同じ年齢でも足の大きさには個人差があります。ここでは、メーカーの商品区分や、業界誌・学校保健の資料に書かれた範囲をまとめています。
| 時期 | 足の長さ・靴のサイズの目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 歩き始め〜約3か月 | 11.5〜13.5cm | アシックス「SUKU²(スクスク)」の商品区分 |
| 約1〜3歳 | 12.0〜14.5cm | 同上 |
| 3歳前後〜6歳前後 | 足長15.0〜20.0cm前後 | 『かわとはきもの』205号「子ども靴考②」 |
| 約3〜7歳 | 15.0〜22.0cm | アシックス「SUKU²(スクスク)」の商品区分 |
| 小学校に入学したころ | 足長は20cmに満たない | 日本学校保健会「足の健康と靴のしおり(改訂版)」 |
アシックスの区分は、ブランド「SUKU²(スクスク)」の公式ページ「ASICS WALKING JOURNAL with SUKU²」に載っているものです。『かわとはきもの』は、東京都立皮革技術センター台東支所が発行している冊子です。205号(2023年9月)の連載「子ども靴考②」では、3歳前後から6歳前後の子ども靴を、足長15.0cm前後から20.0cm前後と説明しています。同じ記事では、ベビー靴の足長を一般的に11.0〜15.0cmとしています。
2歳の靴のサイズ
2歳ごろは、アシックスの区分では「約1〜3歳」にあたり、サイズは12.0〜14.5cmです。この区分には2.5cmもの幅があります。同じ2歳でも、12cm台の子もいれば14cm台の子もいると考えておくとよいでしょう。大塚美智子「幼児の成長に伴う足部形態の変化」(日本生理人類学会の学会誌、1998年)は、幼児1,081人の足を計測した研究です。その抄録では、生まれてから1〜3年のあいだに足のサイズが急速に大きくなると述べられています。前に買ったサイズのまま選ばず、足を測り直すのがおすすめです。
3歳・4歳の靴のサイズ
3歳から4歳ごろは、「約1〜3歳」と「約3〜7歳」の区分の境目にあたります。アシックスの区分では、約3〜7歳向けが15.0cmから始まっています。『かわとはきもの』205号でも、3歳前後からの子ども靴を足長15.0cm前後からとしています。3〜4歳で14cm台と15cm台のどちらを選ぶか迷いやすいのは、このためと考えられます。
『かわとはきもの』141号では、整形外科医の佐藤雅人氏(元・埼玉県立小児医療センター副院長)が、幼稚園児の足を調べた結果を報告しています。それによると、足長は1年に5〜15mmほど伸びていたとのことです。同じ記事では、幼児の足の長さはおおよそ15〜20cmの範囲にあると書かれています。
小学生の靴のサイズ
日本学校保健会の「足の健康と靴のしおり(改訂版)」(2009年)には、小学生から高校生まで約1万人の足を計測した調査が載っています。それによると、小学校に入学したばかりの子どもの足は、20cmに満たない大きさです。そこから男女とも、足長が1年に1〜1.5cmほどの速さで大きくなっていきます。成長がゆるやかになるのは、女子は12歳ごろ、男子は14歳ごろとされています。
靴のサイズの規格(JIS)では、11歳以下が子ども用、12歳以上が大人用に分かれています。小学校高学年で大人用の靴を選ぶときは、大人向けの靴サイズの選び方も参考になります。
子どもの足のサイズの測り方
足の長さ(足長)は、紙とペン、定規があれば家でも測れます。子どもはじっと立っているのが難しいので、大人が2人で、1人が支えて1人が印をつけると測りやすくなります。
壁ぎわの硬い床に紙を置く
フローリングなど硬い床の上に、足より大きい紙を置きます。紙の端を壁にぴったり合わせておきます。
かかとを壁につけて立たせる
紙の上に立たせ、かかとを壁につけます。両足に体重がかかるよう、まっすぐ立った姿勢で測ります。
一番長い指の先に印をつける
ペンを紙に垂直に立てて、一番長い指の先に印をつけます。印をつける前に、指を丸めていないかを確かめます。
壁から印までの長さを測る
壁(かかとの位置)から印まで、まっすぐな長さを定規で測ります。これが足長です。
左右とも測り、大きいほうを基準にする
反対の足も同じように測ります。左右で長さが違うときは、大きいほうに合わせて靴を選びます。
日本学校保健会のしおりによると、63.4%の子どもに1〜5mmほどの足長の左右差がありました。左右に少し差があるのは、珍しいことではありません。片足だけ測って決めないようにしましょう。
足長に加えて足囲(足の周りの長さ)を測る方法や、測るときの条件は、靴サイズの選び方で詳しく紹介しています。
インソールに足を乗せて確かめる
インソールが取り出せる靴なら、インソールの上に足を乗せるとサイズを確かめやすくなります。鳥取県立の療育施設「鳥取療育園」の「子供の靴の選び方」では、靴の外からはサイズがわからないため、インソールを外して足に合わせるよう案内しています。千葉県野田市の中根保育所の「靴のお話」でも、インソールが取れる靴だとサイズを確認しやすいと紹介しています。
東京都大田区の保育サービス課の「健やか子育てだより」(2024年10月)には、確かめ方の目安が載っています。インソールの一番後ろにかかとを合わせたとき、つま先に1cm程度のゆとりのあるものがよいとされています。
野田市の資料では、買ったあとのインソールも見るようすすめています。インソールの先端に指の跡がついていたら、サイズが合っていないサインだと説明されています。
足の幅と甲の高さも見る
靴のサイズの数字は、足の長さを表しています。しかし、子どもの足は長さが同じでも、幅や厚みに差があります。テレビ東京の「安心!くらし情報」(子どもの靴の選び方の回)では、整形外科医が解説しています。そこでは、足長だけでなく、足の幅と甲の高さにも注意するよう呼びかけています。長さが合っていても、横がきつい、甲が当たるといった場合は、別の形の靴も試してみましょう。
つま先のゆとり(捨て寸)は何mm?
靴の中で、つま先の前に空けておくゆとりを「捨て寸」と呼びます。子どもの靴の捨て寸の目安は、資料によって少しずつ違います。
| 資料 | つま先のゆとりの目安 |
|---|---|
| 世田谷区保育課「おおきくなぁれ」(2026年5月) | 5〜10mm程度 |
| 鳥取療育園(鳥取県)「子供の靴の選び方」 | 5mm〜1cm程度(鉛筆1本分がおよそ5mm) |
| 大田区保育サービス課「健やか子育てだより」(2024年10月) | 1cm程度 |
| 『かわとはきもの』205号「子ども靴考②」 | 5〜10mm |
| 『かわとはきもの』141号 佐藤雅人氏 | 前足部に5〜6mmのゆとりがあると、合い方がよいと考える |
まとめると、5〜10mmほどが多くの資料に共通する目安です。足長を測ったら、5〜10mmほどを足した長さを目安に靴を選ぶとよいでしょう。
ただし、靴の表示サイズと実際の足入れは、メーカーによって違うことがあります。『かわとはきもの』205号では、メーカーやデザインによって、同じ足長の表記でも足入れが多少異なるとしています。鳥取療育園の資料でも、メーカーによってサイズが違うため、前後のサイズや別のメーカーの靴を履き比べるよう案内しています。表示の数字だけで決めず、インソールに足を乗せるか、試し履きでつま先のゆとりを確かめるのが安心です。
ゆとりは「成長分」も兼ねている
子どもの靴のゆとりには、これから伸びる分も含まれています。『かわとはきもの』205号では、子ども靴のつま先のゆとり10mmは成長分を見込んだ目安だとしています。そのうえで、ゆとりが5mmを切ったら買い替えどきだと説明しています。つまり、ゆとり10mmほどで買い、5mmほどまで減ったら次の靴を考える、という流れです。
大きすぎる靴・小さすぎる靴に気をつけたい理由
「すぐに大きくなるから」と、大きめの靴を選びたくなる方も多いと思います。ただ、公的な資料の多くは、大きすぎる靴と小さすぎる靴の両方に注意するよう呼びかけています。
大きすぎると靴の中で足が動く
野田市の資料では、大きい靴を履かせていると、靴の中で足が滑りがちになると説明しています。鳥取療育園の資料では、大きすぎる靴は脱げないように指に力が入り、前すべりを招くとしています。日本学校保健会のしおりでも、大きすぎる靴では脱げないように指先で踏ん張ってしまうと書かれています。世田谷区の資料でも、足に合わない靴は転倒の原因になることもあるとしています。ゆとりは5〜10mmほどにとどめておきたいところです。
小さすぎると指がつま先に当たる
野田市の資料では、小さい靴を履かせていると、つま先に指がぶつかり、足指や関節を痛めてしまうことがあるとしています。テレビ東京「安心!くらし情報」で解説した整形外科医は、子どもは足に合わない靴でもそのまま履き続けてしまう傾向があると話しています。ときどき、つま先を押して指の位置を確かめてみましょう。
学校保健会の調査でわかったこと
日本学校保健会のしおりには、足長と、実際に履いている靴のサイズを比べた結果も載っています。
- 大きめの靴を履いている子どもが、70〜76%と多かった
- 足長と靴のサイズがぴったりの子どもは15〜19%と少なかった
- ぴったりの子どもは、ほかの子どもより足のトラブルが少なかった
- 2.0cm以上大きな靴を履いている場合に、トラブルがもっとも多く、48〜50%に達した
大きめの靴を選ぶ家庭は多いものの、足に合った靴のほうがトラブルは少なかったという結果です。「大きめなら安心」とは言いきれないことがわかります。
買い替えのサインとサイズを確かめる頻度
子どもの靴は、気づかないうちに小さくなっていることがあります。定期的にサイズを確かめる習慣をつけておくと、買い替えのタイミングをつかみやすくなります。
サイズを確かめる頻度の目安
| 資料 | 確かめる頻度の目安 |
|---|---|
| 大田区保育サービス課「健やか子育てだより」 | 1〜3歳は3か月ごと、3〜6歳は4〜6か月ごと |
| テレビ東京「安心!くらし情報」(整形外科医の解説) | 買ったあとも3か月ごとにチェック。成長が早い時期は6か月で買い替えが必要なことも |
| 日本学校保健会「足の健康と靴のしおり(改訂版)」 | 運動会などの行事の前や、夏休み・冬休み・春休みなど長い休みの明け |
| 『かわとはきもの』141号 佐藤雅人氏 | 5mm刻みの靴なら、幼児は1年に1〜2回ほど買い替えが必要 |
小さい子ほど、こまめに確かめておきたいところです。小学生なら、長い休みの明けを目安にすると覚えやすいでしょう。
こんなときは買い替えどき
日本学校保健会のしおりには、「靴の点検表」が載っています。次のうち1つでも当てはまれば、買い替えどきだとされています。
- 靴を履いたとき、足指が靴の先端にぶつかる、またはきつく感じる
- 靴の布やインソールが切れたり、穴があいたりしている
- かかとがつぶれている
- 靴底がすり減って変形している、または滑りやすい
ほかの資料にある目安もあわせると、次のようなときも見直しのきっかけになります。
- つま先のゆとりが5mmを切った(『かわとはきもの』205号)
- インソールの先に指の跡がついている(野田市の資料)
- 靴底が大きくすり減っている(世田谷区の資料)
サイズ以外に確かめたいこと
サイズが合っていても、靴のつくりによっては足が靴の中で動いてしまうことがあります。自治体の資料に共通して挙がっているポイントは、次のとおりです。
| ポイント | 理由・資料 |
|---|---|
| かかとまわりに適度な硬さがある | かかとがやわらかいと足もとが不安定になる(世田谷区、大田区) |
| 面ファスナーやひもで調整できる | 横幅の調整ができない靴は避ける(世田谷区)。甲を固定できないと足が前にすべりやすい(鳥取療育園) |
| 指の付け根の位置で曲がる | 靴底が硬すぎると、蹴り出しがうまくできない(世田谷区、大田区) |
| 通気性がよく、洗える素材 | 蒸れにくく、清潔に保ちやすい(世田谷区、通気性は大田区も) |
世田谷区の資料では、歩き始めは靴底が曲がらない安定したものをすすめています。動きが活発になったら、つま先から1/3の位置で曲がるものに替えるとよいとしています。
試し履きは、左右両方の足で行います。鳥取療育園の資料では、2足がつながった状態で売られている靴は履き比べができないため、両足とも試せるお店で買うよう案内しています。靴を履くときは、かかとを靴の後ろに合わせてから面ファスナーを留めると、足が靴にフィットしやすくなります。子どもの靴の履かせ方は、正しい靴の履き方で手順を紹介しています。
ネットで買うときの注意
通販で買う場合は、試し履きができません。次の点を確かめてから選ぶと、サイズ選びの失敗を減らしやすくなります。
- 足長を測ってから、商品ページのサイズ表やインソールの長さと見比べる
- 同じメーカーの靴でも、型によって足入れが違うことを頭に入れておく
- サイズ交換や返品ができるかを確かめておく
- 届いたらインソールを取り出して足を乗せ、つま先のゆとりを確かめる
海外ブランドの子ども靴は、EUサイズやUSサイズで表示されていることがあります。換算のしかたは、EUサイズの換算表とUSサイズの換算表で紹介しています。
よくある失敗・注意点
- 「すぐ大きくなるから」と大きすぎる靴を買う: 靴の中で足が動き、脱げやすくなります。ゆとりは5〜10mmほどが目安です
- 前回と同じサイズを測らずに買う: 幼児の足長は1年に5〜15mmほど伸びるという報告もあります。買う前に測り直します
- 片足だけ測る: 左右で長さが違う子どもは多いので、両足を測って大きいほうに合わせます
- 表示サイズだけで決める: メーカーや型によって中の長さが違います。インソールに足を乗せて確かめます
- お下がりをそのまま履かせる: 日本学校保健会のしおりでは靴底や生地の傷み方に個人差があるとして、鳥取療育園の資料では靴底が削れて歩行が不安定になるとして、すすめていません
よくある質問
子どもの靴は1cm大きめを買っても大丈夫ですか?
自治体などの資料では、つま先のゆとりを5〜10mmほどとするものが多く、1cmはその上限にあたります。足長に1cmを足した長さなら目安の範囲内ですが、今の靴より1cm大きいサイズという意味ではありません。まず足の長さを測ってから決めるのがおすすめです。
2歳の子どもの靴は何cmくらいですか?
アシックスの子ども靴「SUKU²(スクスク)」では、約1〜3歳向けの商品を12.0〜14.5cmとしています。同じ2歳でも足の大きさには差があるため、足長を測り、5〜10mmほどのゆとりを足したサイズを目安に選びます。
上の子のお下がりの靴を履かせてもいいですか?
日本学校保健会のしおりでは、兄弟姉妹の靴でも、靴底や生地の傷み方に個人差があるため、好ましくないとしています。鳥取療育園の資料でも、お下がりはすすめられていません。履かせる場合は、靴底のすり減りやかかとのつぶれがないかを確かめましょう。
足を測るときや試し履きのときは、靴下を履いたほうがいいですか?
試し履きは、ふだんその靴に合わせる靴下を履いて行うのがおすすめです。厚手の靴下だと、つま先のゆとりが変わることがあります。靴下のサイズの見方は「靴下のサイズの選び方」で紹介しています。
まとめ
子どもの靴は、年齢の目安より、実際に測った足の長さで選ぶのが基本です。年齢別の目安は、約1〜3歳で12.0〜14.5cm、3歳前後からは15cm前後が下限とされていますが、同じ年齢でも差があります。つま先のゆとりは5〜10mmほどが多くの資料の目安で、ゆとりが5mmを切ったら買い替えを考えるタイミングです。小さい子は3か月ごと、3〜6歳は4〜6か月ごとを目安に、サイズを確かめてみてください。
大人も含めた足の測り方やワイズの見方は靴サイズの選び方、大人の足の平均は靴のサイズの平均で紹介しています。靴下のサイズは靴下のサイズの選び方、小学生の式典の靴は小学生の卒業式の靴、小学校受験の靴はお受験の靴の選び方もあわせてご覧ください。