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お手入れ

スニーカーの洗い方|手洗いの手順と素材別の注意、靴ひもの洗い方

公開日 文・足もとマガジン編集部

白いたらいの中で、キャンバススニーカーをブラシで泡立てて洗っている手もと

結論から言うと、布やメッシュのスニーカーは、靴ひもとインソールを外して洗剤でこすり洗いし、よくすすいでから日陰で乾かせば家できれいにできます。ただし、革やスエードなど水洗いに向かない素材もあるため、洗う前にタグで素材を確かめることが大切です。この記事では、スニーカーを家で洗いたい方に向けて、用意するものと基本の手順を紹介します。靴ひもやインソール、ソールの洗い方、素材ごとの注意点も扱います。洗濯機や乾燥機を使ってよいかも整理します。手順は、各社が公開している手入れ方法をもとにしています。シューズメーカーのアシックスとOn、洗剤メーカーのライオン、靴ケア用品のコロンブスとM.モゥブレィです。

結論

洗う前にタグで素材を確かめ、布・メッシュなら靴ひもとインソールを外して手洗いします。洗剤が残らないようよくすすぎ、直射日光や熱を避けて風通しのよい日陰で乾かすのが基本です。

洗う前に確かめたいこと

スニーカーは、同じ見た目でも素材によって洗えるかどうかが変わります。洗い始める前に、次の2つを確かめておきましょう。

靴のタグで素材と取扱い上の注意を見る

靴の内側や箱、下げ札には、素材や手入れの注意が書かれていることがあります。消費者庁が雑貨工業品について定めた品質表示のルールでは、一部の靴に品質の表示が義務づけられています。対象は、甲(足の上を覆う部分)に合成皮革を使い、ゴムや合成樹脂の底を接着剤で貼り合わせた靴です。こうした靴には、甲と底の素材に加えて、次のような取扱い上の注意を表示することになっています。

  • 甲の汚れは、濡らした布で拭き取る
  • 火のそばに置くと、やわらかくなったり変形したりすることがある
  • 乾かすときは陰干しにする

「水洗いしない」「洗濯機不可」など、メーカー独自の注意が書かれている靴もあります。この記事の手順よりも、まずは靴の表示を優先しましょう。

素材ごとの洗える・洗えないの目安

アッパー(靴の上の部分)の素材ごとに、水洗いの目安を整理しました。メーカーによって案内が違うものもあるので、あくまで目安です。

アッパーの素材 水洗い 手入れの方法
キャンバス(綿の帆布) できるものが多い 手洗い
メッシュ・ナイロンなどの合成繊維 できるものが多い 手洗い。やわらかいブラシでやさしく
合成皮革・人工皮革 ふだんは水拭き 汚れがひどいときだけ、表示を確かめて洗う
天然皮革(スムースレザー) 向かない 革用クリーナーで手入れ
スエード・ヌバック(起毛革) 向かない 専用のブラシやクリーナーで手入れ

アシックスの公式サイトでは、天然皮革の水洗いは革を傷めるおそれがあるため、できるだけ避けるよう呼びかけています。ライオンの暮らしの情報サイト「Lidea」でも、家で洗えるのは布製の靴で、天然皮革や合成皮革は洗えないとしています。

用意するもの

ライオン、コロンブス、アシックスの案内をもとに、手洗いで使うものをまとめました。

道具 使いみち
洗剤 靴用のシャンプーか、衣類用の洗剤(中性洗剤など)
ブラシ 靴を洗うブラシ(ズックブラシ)。細かい部分は小さなブラシや歯ブラシ
バケツや洗面器 洗剤液を作る・靴を濡らす
乾いた布やタオル 洗ったあとの水気を取る
ゴム手袋 手荒れが気になるとき
メラミンスポンジ ソールなどゴム部分の汚れ落とし(あれば)

靴用のシャンプーは、「スニーカーシャンプー」「シューシャンプー」などの名前で売られています。Onの公式サイトでは、洗剤は中性洗剤か衣類用せっけんを使い、生地を傷めるおそれのある研磨剤は使わないよう案内しています。ライオンは、水2Lに高濃度の液体洗剤を約2g溶かす分量を、洗剤液の目安として紹介しています。洗剤の種類によって適量は違うため、使う洗剤の表示を確かめましょう。

スニーカーの洗い方の基本手順

ここでは、布やメッシュのスニーカーを手洗いする流れを紹介します。アシックス、On、ライオン、コロンブスの案内をもとにしています。

  1. 靴ひもとインソールを外し、砂や泥を落とす

    靴ひもと、取り外せるインソールを外します。靴底どうしを軽く打ちつけたり、乾いたブラシでこすったりして、砂やほこりを落とします。アシックスは、つま先には砂がたまりやすいとしています。ライオンによると、湿った泥は乾かしてから払うと落としやすくなります。

  2. 靴全体を水かぬるま湯で湿らせる

    バケツなどに水かぬるま湯を入れ、靴全体を湿らせます。アシックスは、熱いお湯に長くつけると色落ちのおそれがあると案内しています。泥汚れが多いときは、先に洗剤液をつける方法もあります。ライオンは、先に水で濡らすと泥が繊維の奥に入り、落ちにくくなると説明しています。

  3. 洗剤をつけ、ブラシでやさしくこする

    ブラシに洗剤液をつけ、外側と内側をこすります。細かい縫い目やつま先は、小さなブラシを使うと届きやすくなります。アシックスは、ブラシで強くこすると素材を傷めるおそれがあると注意しています。

  4. 洗剤が残らないよう、よくすすぐ

    きれいな水で、泡が出なくなるまですすぎます。洗剤をつけたまま長く放置するのは避けます。

  5. タオルで水気を取り、形を整える

    乾いた布やタオルで包むようにして、水気を吸い取ります。つま先の形を整えてから干します。

  6. 風通しのよい日陰で乾かし、靴ひもを戻す

    直射日光や、ドライヤー・ストーブなどの熱は避けて、日陰で乾かします。中まで完全に乾いてから、インソールと靴ひもを戻します。靴ひもの通し方は靴ひもの通し方で紹介しています。

M.モゥブレィは、キャンバスのスニーカーについて、汚れがひどくなければ霧吹きで表面を湿らせる程度にする方法も紹介しています。水にじゃぶじゃぶつけて洗うと、靴の製造に使われた接着剤が弱くなることもあるためです。汚れが軽いときは、まず表面全体を軽く湿らせて洗う方法から試すとよいでしょう。

靴ひもとインソールの洗い方

靴ひもとインソールは、本体から外して別々に洗います。インソールは足の汗を直接受けるため、汚れがたまりやすい場所です。

靴ひも

靴ひもは、洗剤をつけて両手でこすり合わせるように洗います(ライオン)。汚れがひどいときは、洗剤を入れたぬるま湯につけ置きしてから洗い、よくすすぎます(On)。Onは、洗濯機で洗える素材の靴ひもなら、洗濯機を使ってもよいとしています。

M.モゥブレィによると、白い靴ひもは靴用のシャンプーのすすぎ残しがあると黄ばむ可能性があります。本体と同じく、洗剤が残らないようにすすぎましょう。

インソール

インソールの洗い方は、メーカーによって案内が違います。

メーカー インソールの扱い
アシックス 差し込み式のものは、原則として洗わずに陰干し。どうしても汚れが気になるときは、流水の下でやわらかいブラシを軽く当てて洗う
On 本体から外して別に洗う。洗剤を入れたぬるま湯につけ置きし、よくすすぐ
M.モゥブレィ 泡タイプのクリーナーや靴用のシャンプーで洗える。強くこするとロゴのプリントがはがれることがある

素材やつくりによって洗えないインソールもあります。迷ったときは、靴のメーカーの案内に従いましょう。臭いが気になる場合は、靴の臭いを消す方法もあわせてご覧ください。

ソールの汚れの落とし方

ソール(靴底や側面のゴム部分)は、地面に直接触れるため汚れやすい場所です。メーカーの案内では、次のような方法が紹介されています。

  • ゴム部分の汚れ: メラミンスポンジを軽く濡らしてこする。ブラシで強くこするとゴムが傷む(ライオン)
  • 靴底のひどい汚れ: 重曹と水を混ぜたペーストを塗ってこする(On)
  • ザラザラした面: 溝に届きやすいブラシを使う(M.モゥブレィ)
  • ツルツルした面: 布で拭く(M.モゥブレィ)

M.モゥブレィによると、塗装されたソールは、強くこすると塗装のはがれるおそれがあります。メラミンスポンジも表面を削って汚れを落とす道具なので、目立たない場所で試してから使いましょう。

白いソールの黄ばみや、白を保つ洗い方は白いスニーカーの洗い方で詳しく紹介しています。

素材別の洗い方と注意点

基本の手順は布やメッシュのスニーカー向けです。ほかの素材は、次の点に気をつけましょう。

キャンバス(綿の帆布)

キャンバスは水洗いしやすい素材です。ただし先ほど触れたとおり、水にじゃぶじゃぶつけて洗うと接着剤が弱くなることもあります(M.モゥブレィ)。汚れが軽ければ表面を湿らせて洗い、ひどいときに丸洗いするのがおすすめです。

メッシュ・ナイロン

ランニングシューズなどに使われるメッシュも、手洗いできるものが多い素材です。M.モゥブレィは、硬いブラシはナイロンの繊維を傷める可能性があるとして、やわらかいブラシを勧めています。

合成皮革・人工皮革

合成皮革のスニーカーは、ふだんは濡らした布で拭き取れば十分です。消費者庁の品質表示のルールでも、合成皮革の靴の甲の汚れは濡らした布で拭き取る、という注意の例が挙げられています。アシックスは、人工皮革の汚れがひどいときは、水で湿らせて靴用のシャンプーで洗い、陰干しする方法を案内しています。一方でライオンは合成皮革を洗えない素材としているため、丸洗いする前に靴の表示を確かめましょう。

天然皮革(レザー)

レザースニーカーは、丸洗いを避けるのが基本です。アシックスは、表革(スムースレザー)は革用のクリーナーで汚れを落とし、クリームで手入れする方法を案内しています。泥汚れのときは、泥のついた部分だけを水で湿らせてから、靴用のシャンプーで洗い落とすとしています。天然皮革は水洗いを避けたい素材のため、布製の靴とは違い、濡らす範囲を汚れた部分にとどめる案内です。革の手入れの基本は革靴の手入れ方法で詳しく紹介しています。

スエード・ヌバック

スエードやヌバックは、表面が毛羽立った起毛革です。ふだんはブラシでほこりを落とし、汚れは起毛革専用のクリーナーで落とします。道具や汚れ別の落とし方はスエード靴の手入れ方法をご覧ください。

素材が組み合わさったスニーカー

メッシュに起毛革の切り替えがあるなど、いくつかの素材を組み合わせたスニーカーも多くあります。アシックスは、染めた天然皮革は色移りすることがあるため、縫い合わせ部分に特に注意するよう案内しています。M.モゥブレィは、メッシュと起毛革の組み合わせには、液体よりも泡タイプのクリーナーを勧めています。液体だとスエードの染料がメッシュに移るおそれがあるためです。

洗ったあとの乾かし方

洗ったあとは、中までしっかり乾かすことが大切です。メーカーの案内をまとめると、次のようになります。

  • タオルで水気を取り、形を整える
  • 風通しのよい日陰で乾かす(アシックス、ライオン)
  • 丸めたペーパータオルを中に入れ、水分を吸わせる(On)
  • 針金ハンガーの肩を曲げてつま先を引っかけると、水が切れやすい(ライオン)
  • 直射日光や、ドライヤー・ヒーター・ストーブなどで無理に乾かさない(アシックス)

Onは、熱が直接当たるヒーターなどは、素材の反りや型崩れのもとになると説明しています。早く乾かす工夫や素材別の注意は、濡れた靴を早く乾かす方法で詳しく紹介しています。

洗う頻度とタイミング

スニーカーを何日おきに洗えばよいかについて、メーカーが目安の日数を示した資料は見つかりませんでした。Onは、汚れを定期的に落とすと靴が長持ちする一方で、洗いすぎはよくないとしています。アシックスは天然皮革の靴について、汚れがひどくなる前に手入れするよう勧めています。

丸洗いは汚れが目立ってきたときにして、ふだんは次のような手入れで汚れをためないのがおすすめです。

  • 履いたあとにブラシでほこりや砂を落とす
  • 気になる汚れは、早めに濡らした布で拭き取る
  • 2足以上を交互に履き、脱いだ靴をよく乾かす(アシックス)

よくある失敗・注意点

洗濯機・乾燥機は使っていい?

Onは、靴を洗濯機や乾燥機にかけるのは避けるよう案内しています。洗剤や続けて当たる高い熱で、縫い目や接着部分が傷み、靴の支えが弱くなるためです。一方で、洗濯機で洗えると表示されたスニーカーもあります。洗濯機を使うのは、靴の表示で認められている場合に限るのが安心です。

コインランドリーには、靴専用の洗濯機や乾燥機を置いた店舗もあります。使い方やデメリットは、スニーカーをコインランドリーで洗う方法をご覧ください。

やってはいけないこと

  • 熱いお湯に長くつける: 色落ちのおそれがあります(アシックス)
  • ブラシで強くこする: 素材を傷めたり、ナイロンの繊維が毛羽立ったりします(アシックス、M.モゥブレィ)
  • 布の靴で、汚れた部分だけを洗う: 水で汚れが周りに広がることがあります(M.モゥブレィ)
  • 洗剤を残す: 白い靴ひもは、すすぎ残しで黄ばむ可能性があります(M.モゥブレィ)
  • 直射日光に当てる・ドライヤーなどの熱で乾かす: アシックスは避けるよう案内しています。熱で無理に乾かすと変形のもとになります(アシックス、On)
  • 生乾きのまま履く・しまう: コロンブスは、濡れた靴や湿気がたまった靴はカビの温床になるとしています。カビが生えたときは靴のカビの取り方をご覧ください

洗剤液が目に入ったときは、こすらずにすぐ水で十分に洗い流します(ライオン)。革や起毛革の汚れがひどい靴、自分で洗うのが不安な靴は、靴のクリーニングを受けつける店に相談するのも1つの方法です。

よくある質問

スニーカーはどのくらいの頻度で洗えばいいですか?

メーカーが日数の目安を示した資料は見つかりませんでした。Onは洗いすぎはよくないとしています。丸洗いは汚れが目立ってきたときにして、ふだんはブラシや濡らした布で汚れをためないようにするのがおすすめです。

スニーカーを洗濯機で洗ってもいいですか?

Onは、洗剤や熱で縫い目や接着部分が傷むため、洗濯機や乾燥機は避けるよう案内しています。洗濯機で洗えると表示された靴以外は、手洗いが安心です。

靴用のシャンプーがなくても洗えますか?

Onは中性洗剤か衣類用せっけん、ライオンは衣類用の液体洗剤で洗う方法を紹介しています。研磨剤の入ったものは生地を傷めるおそれがあるため避けます。使う洗剤の表示で、靴や色柄物に使えるかも確かめましょう。

洗ったスニーカーはどのくらいで乾きますか?

素材や季節、置き場所で変わるため、決まった時間はありません。つま先の奥は乾きにくいので、触って湿り気が残っていないか確かめてから履きましょう。早く乾かしたいときは、ペーパータオルを中に入れて水分を吸わせる方法があります。

まとめ

スニーカーを洗う前に、まずタグで素材と取扱い上の注意を確かめます。布やメッシュなら、靴ひもとインソールを外し、洗剤でやさしくこすって、よくすすぐのが基本です。乾かすときは直射日光や熱を避け、風通しのよい日陰で中までしっかり乾かします。革やスエード、合成皮革は水洗いに向かないものが多いため、素材に合った手入れを選びましょう。

白いスニーカーをきれいに保ちたい方は白いスニーカーの洗い方をご覧ください。手洗いの時間がとれないときは、スニーカーをコインランドリーで洗う方法も選択肢です。洗ったあとのしまい方は靴の保管方法にまとめています。ほかのお手入れの記事はお手入れのカテゴリからどうぞ。