歩きやすいローファーの選び方|レディースの脱げない・痛くない基準

結論から言うと、歩きやすいローファーは、足の長さと幅にジャストで合い、甲とかかとで足をしっかり支えられるものです。ローファーは紐もベルトもない靴なので、買ったあとに締め具合を調整できません。そのため、選ぶ段階でのサイズ合わせが、パンプスやスニーカー以上に歩きやすさを左右します。この記事では、通勤や通学、休日にローファーを履きたい方に向けて、選ぶときの7つの基準を整理します。あわせて、試着のコツや履き慣らしの考え方、脱げる・痛いときの対処、シーン別の選び方も紹介します。
結論
ローファーは甲とかかとで足を支える靴です。紐で調整できないぶん、長さと幅がジャストで、かかとが浮かないものを選ぶのがいちばんの近道です。そのうえで、曲がりやすくすべりにくい靴底と、無理のない高さを選ぶと歩きやすくなります。
ローファーが歩きやすくも、痛くもなる理由
ローファーは「履きやすい」「歩きやすい」と言われる一方で、「かかとが脱げる」「靴ずれする」という声も多い靴です。その理由は、ローファーのつくりにあります。
紐もベルトもなく、甲とかかとで足を支える
紐靴は、紐を締めて甲を押さえ、足と靴を一体にします。ローファーには紐がないため、足を支えるのは主に次の2か所です。
- 甲:甲の上を横切る帯(サドル)や、甲を覆う革が足を上から押さえる
- かかと:かかとを包むカーブ(ヒールカップ)が、足を後ろから支える
東京都の福祉保健財団が運営する「福ナビ」では、靴の履き方の基本は「足のかかとを靴のかかとにピッタリ合わせ、甲をしっかり固定すること」と説明されています。紐靴なら紐で甲を固定できますが、ローファーは靴そのものの形で甲を押さえるしかありません。甲とかかとが自分の足に合っていれば、ローファーは足と一体になりやすく、歩きやすい靴になります。反対に、どちらかが合っていないと、足が靴の中で動いて脱げやすくなります。
かかとが脱げやすい理由
ローファーでかかとが脱げるのは、主に次のような理由が重なったときです。
| 理由 | 起こること |
|---|---|
| サイズが大きい | 足が前後に動き、歩くたびにかかとが浮く |
| 甲が浅い、または甲が低い足 | 甲の押さえが弱く、足が前に滑ってかかとが抜ける |
| かかとのカーブが足に合わない | かかとが小さめの足だと、ヒールカップとの間に隙間ができる |
| 靴底が硬く曲がりにくい | 足は曲がるのに靴が曲がらず、かかとが靴から離れやすい |
福ナビでは、脱ぎ履きしやすいスリップオンの靴について「足が入れづらいために大きめのものにすると、歩くたびにかかとが浮いて危険です」と注意しています。「入りにくいから」と大きめを選ぶと、かえって脱げやすくなるということです。
靴底の硬さについては、日刊SPA!に掲載されたシューフィッター・佐藤靖青さんの解説が参考になります。ローファー選びでは「履いた瞬間に痛くない」ことに加え、「底の返りがよい」ことが大事だとされています。返りとは、歩くときに靴底が指の付け根のあたりで曲がることです。
パンプスとの違い
ローファーとパンプスは、どちらも紐のない靴ですが、足を支える場所が違います。
| 比べる点 | ローファー | パンプス |
|---|---|---|
| 足を支える場所 | 甲を覆う革とサドル、かかと | 主にかかとと、指の付け根まわり |
| 甲の深さ | 深いものが多い | 浅いものが多い |
| ヒール | 低めのものが多い。厚底もある | ヒールのあるものが多い |
| 締め具合の調整 | できない | できない(ストラップつきは一部できる) |
| 合わないときのつらさ | かかとが脱げる、甲やかかとがこすれる | 前に滑ってつま先が当たる、かかとが脱げる |
パンプスより甲が深いぶん、足が前に滑りにくいと感じる方もいます。一方で、甲を覆う面積が広いので、甲の高さが合わないと当たりやすくなります。パンプスの選び方は、歩きやすいパンプスの選び方で詳しく紹介しています。
選ぶ前に、自分の足のサイズと形を知る
ローファーは調整がきかないため、自分の足の長さと幅を知っておくと選びやすくなります。
足長と足囲(ワイズ)を測る
靴メーカーのマドラスは、足の寸法を次のように説明しています。
- 足長:平らな所に立ち、両足に均等に体重をかけたときの、かかとから一番長い指の先までの長さ
- 足囲(ワイズ):同じ姿勢で、親指の付け根と小指の付け根の出っ張りを通るように一周した長さ
左右の足のサイズは違うことが多いため、両足とも測るのがおすすめです。詳しい測り方は、靴のサイズの選び方と測り方で紹介しています。
革靴のサイズは「足の長さ」を表す
リーガルの「サイズ選びのポイント」によると、革靴の表記サイズは足の全長です。靴そのものの長さではありません。一方で、スポーツメーカーのスニーカーは、つま先のゆとりも含めた靴の長さを表すことが多いとされています。革のローファーとスニーカーで同じ数字を選ぶと、ローファーは大きすぎることがあります。
日本の靴のサイズは、JIS(日本産業規格)で足長と足囲の組み合わせとして決められています。マドラスが公開している JIS の女性用サイズ表から、足長23.0cmの行を抜き出すと次のとおりです。
| ワイズ | A | B | C | D | E | EE | EEE | EEEE | F |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 足囲(mm) | 204 | 210 | 216 | 222 | 228 | 234 | 240 | 246 | 252 |
同じ足長でも、ワイズが1つ上がるごとに足囲が6mmずつ大きくなります。自分の足囲を測っておくと、「2E」「3E」といった表記を見たときに、合いそうかどうかの見当がつきます。ただし、木型(靴をつくるための型)はメーカーごとに違うため、最後は試着で確かめるのがおすすめです。
歩きやすいローファーを選ぶ7つの基準
ここからは、歩きやすいローファーを選ぶ基準を7つ紹介します。上にあるものほど、優先して確かめたい基準です。
1. サイズ:紐で調整できないので「ジャスト」を選ぶ
ローファーは紐やストラップで靴幅を調整できないため、ジャストサイズから選ぶのが基本です。「少しゆるいくらいが楽」と大きめを選ぶと、歩くたびにかかとが浮き、靴ずれのもとになります。
リーガルによると、革靴はつま先部分に1〜2cmほどの余裕を持たせて作られています。かかとから指の付け根のあたりまでは靴に合っていて、つま先に余裕がある。これが、サイズの合っている状態とされています。
前述の佐藤さんは、試着で数歩歩いたときの判断基準として、次のように述べています。
- 「ちょっとゆるくて、どっか当たるかも」は即NG
- 「ややタイトでカカトが脱げない」は合格
ゆるさは、あとから縮めることができません。迷ったら「ややタイトで、かかとが脱げない」ほうを選ぶのがおすすめです。ただし、指先が当たるほど小さいものは避けます。
2. 甲:サドルや甲の革が、甲に沿っているか
ローファーで足を押さえる主役は甲です。マドラスは、甲が「プカプカ」浮いているようでは歩きにくくなると説明しています。反対に、甲に食い込むほどきついと、甲が当たって痛くなります。
- 甲が高めの足:甲の部分がやわらかい素材や、伸びのある素材を選ぶ。サドルの位置が高すぎないものを
- 甲が低めの足:甲が深めのつくりを選ぶ。浅いものは足が前に滑りやすい
ローファーの甲の高さは、サイズの数字や「2E」などの表記からはわかりにくい部分です。試着で、甲に指1本も入らないほどきつくないか、反対に大きく浮いていないかを確かめます。
3. かかと:かかとを包み、くるぶしに当たらないか
かかとのカーブが足に沿っていると、歩いても脱げにくくなります。福ナビでは、かかとのカーブが足に食い込んだり、すき間があきすぎたりすると、靴ずれの原因になるとしています。
確かめたいのは、次の3つです。
- かかとのカーブ:足のかかとに沿い、指が入るほどの隙間がない
- かかとの硬さ:かかとまわりにしっかりした芯が入っていて、つぶれにくい
- 履き口の高さ:履き口の縁が、くるぶしの下に当たらない
ローファーのような紐のない靴は、くるぶしのあたりで履き口が浮きやすいと言われています。くるぶしが当たる場合は、後で紹介するインソールで調整できることもあります。
4. 靴底:曲がりやすく、すべりにくく、ほどよいクッション
靴底は、歩きやすさに直接かかわる部分です。次の3点を確かめます。
- 曲がりやすさ:靴を手に持ってつま先を軽く反らせ、指の付け根のあたりで曲がるか
- すべりにくさ:ゴム底で、溝のあるものは雨の日や駅の床でもすべりにくい傾向がある
- クッション:インソールや底にクッションがあると、着地の衝撃をやわらげるつくりになる
靴底の付け方(製法)によっても、曲がりやすさは変わります。東京都立皮革技術センターの資料では、マッケイ式製法の靴は軽量で返りがよい一方、耐水性や耐久性では劣ると説明されています。女性用の靴は、接着剤で底を付けるセメント式が多いとされています(マドラス「靴の素材・製法について」)。製法ごとの違いは、革靴の選び方で詳しく紹介しています。
クッションは多ければよいとも限りません。マイベストの厚底ローファーの解説(監修:フットコーディネーター 小嶋久美子さん)では、クッション性が高すぎると、かえって足に負担がかかることもあるとされています。
5. 高さ:厚底やヒールは「無理のない高さ」を
ローファーには、ぺたんこのものから、ヒールのあるもの、靴底全体が厚い厚底のものまであります。歩きやすい高さとして紹介される数字は、記事によって違います。
| 資料 | 歩きやすさについての記述 |
|---|---|
| ローファレット(厚底ローファーの解説) | 3〜4cm程度のナチュラルな厚底か、5cm以上のボリューム系かを先に決める |
| マイベスト(厚底ローファーの解説) | 高さ4〜5cmは歩きやすく使いやすい。5cm以下のローヒールは足が疲れにくい |
| VERY(通勤・送迎向けの特集) | スタイルアップと動きやすさを両立する3.5cm以上のものを紹介 |
数字が違うのは、見た目のボリュームと歩きやすさのどちらを重視するかが、記事によって違うためと考えられます。長く歩く日は、普段履き慣れている靴に近い高さを上限にするのがおすすめです。
厚底を選ぶなら、高さだけでなく、つま先とかかとの高低差も見ておきます。マイベストでは、靴底全体が厚く、つま先とかかとで高低差のない厚底は、ヒールで疲れやすい人に合うとしています。同じ高さでも、かかとだけが高い靴は、体重が足の前のほうに集まりやすくなります。
6. 素材:なじみやすさと手入れのしやすさで選ぶ
アッパー(甲を覆う部分)の素材によって、履き始めの硬さや、雨への強さが変わります。
| 素材 | 歩きやすさにかかわる特徴 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 本革(スムースレザー) | 履くほど足になじみやすい。通気性がある | なじむまで硬いことがある。雨や水に弱いものが多い |
| 合成皮革 | 軽くてやわらかいものが多い。水に比較的強く、手入れが楽 | 伸びにくい。天然皮革よりムレやすい(マドラス) |
| スエード | やわらかく、足当たりがやさしい | 雨や汚れに弱く、手入れが必要 |
| エナメル | 光沢があり、汚れをふき取りやすい | 伸びにくく、硬いものは当たりやすい |
| 撥水加工の素材 | 小雨の日にも履きやすい | 撥水は防水と違い、水が染みることもある |
本革は「なじむと楽になる」一方で、最初は硬いことがあります。合成皮革は最初からやわらかいものが多い反面、あとから足の形に合わせて伸びることはあまり期待できません。最初からサイズが合っていることが、合成皮革ではより大切になります。
スエードの手入れは、スエード靴の手入れで紹介しています。
7. 重さとデザイン:軽すぎず、甲を押さえやすい形
靴の重さも、長く歩く日には差が出るポイントです。商品ページに片足の重さが書かれていれば、比べてみるとよいでしょう。ただし、ローファレットの解説では、軽すぎると安定感が損なわれることもあるとしています。
デザインによって、甲まわりの印象や押さえ方も少し変わります。
| デザイン | 特徴 | 歩きやすさで見たいところ |
|---|---|---|
| コインローファー(ペニーローファー) | 甲のサドルに切れ込みがある定番の形 | サドルが甲に沿うか |
| タッセルローファー | 甲に房飾りがある | 房の付け根が甲に当たらないか |
| ビットローファー | 甲に金具(ビット)がある。上品な印象 | 金具の裏が硬く当たらないか |
| 厚底ローファー | 靴底が厚い | 高さ、重さ、つま先とかかとの高低差 |
甲に飾りや金具があるデザインは、その部分の裏が硬くなっていることがあります。試着で、歩いたときに甲が当たらないかを確かめておくと安心です。
足のタイプ別の早見表
ここまでの基準を、足の特徴ごとに整理しました。自分に近いタイプの行から、優先して確かめたいポイントを選んでみてください。
| 足の特徴 | 起こりやすいこと | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 幅が広め | 指の付け根や小指が当たる | 2E・3Eなど幅広のワイズ、やわらかい素材、丸みのあるつま先 |
| 幅が細め | 足が横にぶれて、かかとが抜ける | 細めのワイズ、甲が深めのつくり |
| 甲が高め | 甲やサドルの縁が当たる | 甲がやわらかい素材、伸びのある素材 |
| 甲が低め | 甲が浮いて、足が前に滑る | 甲が深めのつくり、インソールで高さを調整 |
| かかとが小さめ | かかとが浮く、脱げる | かかとのカーブが小さめのもの、かかと内側のすべり止め |
| くるぶしが低め | 履き口がくるぶしに当たる | 履き口が低めのもの、かかと側のインソールで足の位置を上げる |
いくつかの特徴が重なるときは、痛みが出やすいところから優先して選ぶのがおすすめです。
試着で確かめたいこと
ローファーは、履いて歩いてみないと合うかどうかがわかりにくい靴です。日刊SPA!の解説では、ローファーは紐靴のように「幅」「サイズ」の数字があてにならないため、試着せずに買うのは避けたいとされています。試着では、次の順番で確かめるのがおすすめです。
足がむくみやすい時間に試着する
マドラスは、フィッティングに最適なのは足が最もむくんでいる時間帯だとしています。むくむ時間帯は人によって違います。福ナビでは、足がむくみがちな夕方に靴を選ぶようすすめています。普段ローファーに合わせる靴下やストッキングを履いて試すと、実際に近い状態で確かめられます。
かかとを合わせて、両足とも履いて立つ
靴べらを使って足を入れ、かかとを靴の後ろにぴったり合わせます。片足だけでなく両足とも履き、まっすぐ立って体重をかけます。
つま先・幅・甲を確かめる
つま先に少しゆとりがあり、指を軽く動かせるかを見ます。指の付け根の一番広いところが、靴の一番広いところとそろっているかも確かめます。甲が浮きすぎていないか、食い込んでいないかも見ておきます。
店内を数分歩き、かかとが浮かないか確かめる
ローファレットの解説では、試着では最低でも店内を数分歩くようすすめています。歩いたときにかかとがパカパカ浮かないか、くるぶしや甲が当たらないかを確かめます。できれば、やわらかいマットの上だけでなく、硬い床の上も歩いてみます。
迷ったら、ひとつ違うサイズとも比べる
同じサイズでも、メーカーや木型で履き心地は変わります。迷ったら前後のサイズも履き比べて、「ややタイトでかかとが脱げない」ほうを選びます。
通販で買う場合は、サイズ表、素材の説明、返品や交換の条件を先に確かめておきます。届いたら、まず室内のきれいな床の上で試し履きをすると、合わなかったときに交換しやすくなります。
履き慣らしの考え方
新しいローファーは、履き始めに硬く感じることがあります。「履いていればなじむ」のか、「なじむのを期待してはいけない」のかは、資料によって考え方が分かれます。
| 資料 | 履き慣らしについての考え方 |
|---|---|
| マルイ(ローファーのコラム) | サイズが合っていれば、履くたびに少しずつ足になじみ、痛みも和らぐことがほとんど |
| 日刊SPA!(シューフィッターの解説) | ローファーは足になじませて履く靴ではない。ただし、つくりが硬いものは履き慣らしに1か月程度を見ておく |
| ローファレット(歩きやすいローファーの解説) | 最初から長時間履かず、短い外出から少しずつ慣らす。硬い素材は室内で履いてから |
考え方は違いますが、共通しているのは「サイズが合っていること」が前提だという点です。革が少しやわらかくなることはあっても、大きすぎる靴が小さくなることはありません。靴のパラダイスの解説でも、革は指の付け根のあたりでは伸びるものの、つま先の横は伸びないとされています。「履いているうちに合うはず」と、合わないサイズを選ぶのは避けたいところです。
サイズが合っている靴を慣らすなら、次の順番がおすすめです。
家の中で短い時間履く
まずは室内で、短い時間だけ履いてみます。当たる場所はないか、かかとが浮かないかを確かめます。
近所への短い外出で履く
買い物など、すぐ帰れる外出で履きます。靴ずれしそうな場所がわかっていれば、先に保護テープや絆創膏を貼っておきます。
長く歩く日や大事な日に履く
何度か履いて違和感がなければ、通勤や長く歩く日に履きます。大事な日に新品を初めて履くのは避けるのがおすすめです。
靴ずれを防ぐテープを貼るときは、履き口より2〜3cmはみ出すくらい大きく貼ると、はがれにくいとされています(神戸エコールの解説)。
脱げる・痛いときの対処
選び方に気をつけても、履いてみて気になる点が出ることはあります。症状ごとに、考えられる原因と対処をまとめました。マドラスの「靴のサイズとフィッティングについて」で紹介されている、パッドやインソールでの調整も参考にしています。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処の例 |
|---|---|---|
| かかとが脱げる | サイズが大きい、かかとが小さめの足 | 履き口のかかと内側にパッドを貼り、引っかかりをつくる |
| 足が前に滑る | 甲が浮いている、サイズが大きい | 前足部用のハーフインソールで、足と靴の隙間を埋める |
| くるぶしが当たる | 履き口が高い、くるぶしが低めの足 | かかと用のハーフインソールで足の位置を上げ、当たる場所をずらす |
| 甲が当たる | 甲が浅い・低い、サドルが硬い | 素材が硬いなら少しずつ慣らす。強く当たるなら選び直しも考える |
| かかとがこすれる | かかとが浮いてこすれる、履き口の革が硬い | かかとのパッド、保護テープ、短い時間からの慣らし |
| 小指や親指の付け根が当たる | 幅が狭い、素材が硬い | 靴店で相談する。幅の合うワイズを選び直す |
マドラスは、きついサイズは調整のしようがないため、ややゆるい方のサイズを選んでパッドで微調整するとしています。パッドやインソールでできるのは、少しゆるい靴を合わせることです。きつい靴を楽にすることは、ほとんどできません。
インソールを入れすぎると、靴の中が窮屈になり、かえって当たりやすくなります。入れたら、つま先や甲がきつくなっていないかを確かめます。
かかとが脱げるときの対策は、パンプス向けですがパンプスのかかとが脱げる原因と対策でも詳しく紹介しています。革靴でかかとや甲が痛いときは、革靴でかかと・甲が痛いときも参考になります。靴の正しい履き方は、正しい靴の履き方で紹介しています。
シーン別の選び方
ローファーを履く場面によって、優先したいことは少しずつ変わります。
通勤・オフィス
毎日長く履くなら、歩きやすさを最優先に選ぶのがおすすめです。甲とかかとが合うサイズに、すべりにくいゴム底を組み合わせたものが候補になります。オフィスで上品に見せたいなら、甲に金具のあるビットローファーなど、きれいめのデザインが合わせやすいでしょう。
ただし、日刊SPA!の解説では、1日中歩く方や立ちっぱなしの仕事には、甲の調節がきかないローファーは向かないとしています。長く歩く日は、紐靴やベルトで甲を調整できる靴と履き分けるのもひとつの方法です。
通学・制服
通学でローファーを履く場合は、まず学校の決まりを確かめます。色や形の指定がある学校もあります。毎日長い距離を歩くなら、すべりにくいゴム底や、クッションのあるインソールのものが向いています。新学期の前に何度か履いて、慣らしておくと安心です。
休日・旅行
たくさん歩く休日や旅行では、軽さとクッション、すべりにくさを重視したいところです。厚底を選ぶなら、つま先とかかとの高低差が少ないものは歩きやすいとされています。雨が心配な日は、撥水加工の素材や、雨の日向けのゴム底のものもあります。
式典・きちんとした場
卒業式や入学式などでは、パンプスのかわりに、きれいめのローファーを選ぶ方もいます。光沢をおさえた黒やネイビーなど、落ち着いた色のシンプルなものが合わせやすいでしょう。式典の靴の選び方は、卒業式・入学式のママの靴で詳しく紹介しています。
商品ページで確かめたい項目
通販で買うときや、店頭で候補を絞るときは、「歩きやすい」「痛くない」という言葉だけでなく、具体的な数字やつくりを見ておくと比べやすくなります。
- サイズ表記が「足の長さ」か「靴の長さ」か
- ワイズの表記(E・2E・3Eなど)と、足囲の目安
- ヒールの高さや厚底の高さ(cm)と、つま先との高低差
- アッパーの素材と、伸びるかどうか
- 靴底の素材(ゴム底か、溝があるか)
- インソールのクッションの有無と、取り外せるか
- 片足の重さ
- 交換・返品の条件
「歩きやすい」という表示が、どのような基準で書かれているかは店によって違います。表示はきっかけとして、上の項目で自分の足に合うかを確かめるのがおすすめです。
よくある失敗・注意点
ローファー選びで起こりがちな失敗をまとめました。
- スニーカーと同じサイズを選び、大きすぎてかかとが脱げる
- 「入れにくいから」と大きめを選び、歩くたびにかかとが浮く
- 「履いていればなじむ」と考え、きついサイズを選ぶ
- 試着で立っただけで決め、歩いたときの脱げやすさを確かめていない
- 新しいローファーを、長く歩く日に初めて履く
よくある質問
ローファーはスニーカーと同じサイズを選べばよいですか?
同じサイズだと大きすぎることがあります。革のローファーは足の長さでサイズを表すことが多い一方、スポーツメーカーのスニーカーはつま先のゆとりを含めた靴の長さで表すことが多いためです。差はメーカーによって違うので、試着で確かめるのがおすすめです。
少し大きめを買って、インソールで調整してもよいですか?
少しゆるい程度なら、パッドやインソールで合わせられることがあります。ただし、大きすぎる靴はかかとが脱げやすく、インソールを重ねると甲が窮屈になります。まずはジャストに近いサイズを選び、残ったゆるさを調整する考え方がおすすめです。
本革と合成皮革では、どちらが歩きやすいですか?
本革は履くうちに足になじみやすい反面、最初は硬いことがあります。合成皮革は軽くてやわらかく、手入れが楽な反面、伸びにくくムレやすい傾向があります。どちらも、最初からサイズが合っていることがいちばん大切です。
厚底ローファーは歩きやすいですか?
靴底全体が厚く、つま先とかかとの高低差が少ないものは、ヒールの靴より歩きやすいと感じる方もいます。一方で、厚底は重くなりやすく、靴底が曲がりにくいものもあります。高さ、重さ、靴底の曲がりやすさをあわせて確かめるのがおすすめです。
まとめ
歩きやすいローファーを選ぶポイントをまとめます。
- ローファーは紐で調整できず、甲とかかとで足を支える靴。サイズはジャストで選ぶ
- 「ややタイトでかかとが脱げない」が目安。大きめを選ぶと、かかとが浮いて脱げやすい
- 甲が浮きすぎず食い込まないか、かかとのカーブが合うかを確かめる
- 靴底は、曲がりやすく、すべりにくく、ほどよいクッションのものを
- 厚底やヒールは、普段履き慣れている高さを上限に
- 試着では店内を数分歩き、履き始めは短い時間から慣らす
ローファーのサイズ選びに迷ったら、靴のサイズの選び方と測り方もあわせて読んでみてください。紐のある革靴を選びたい方は、革靴の選び方も参考になります。新しいローファーを長く履くためのお手入れは、革靴の手入れで紹介しています。
履いてみて困ったときは、ローファーで靴ずれするときの対策やローファーのかかとが脱げるときの対策をご覧ください。